2024年ミームコイン市場 シバイヌ(SHIB)からWIF、ねいろ(NEIRO)まで網羅的分析

ミームコイン市場の全体像

近年、ミームコイン・セクターが、暗号資産(仮想通貨)市場でシェアを拡大しています。これは主にインターネットミームと呼ばれるジョークやパロディからインスピレーションを得て作られた仮想通貨の総称です。

その特性はインターネットミームやポップカルチャー、風刺と深く結びついています。基本的な実用性を持たないことが多く、発行量が多いため1円以下などの低価格で取引される傾向があります。

ミームコイン分野 総時価総額の推移 出典:コインマーケットキャップ

コインマーケットキャップが提供するデータによると、10月末時点のミームコイン・カテゴリーの総時価総額は現在510億ドル(約7.35兆円)にも上ります。3月には、ソラナ圏で動物系ミームコインが多く誕生し、いくつかは現在も時価総額上位を維持しています。

個別銘柄を見てみると、時価総額が大きいのは、ドージコイン(DOGE)やシバイヌSHIB)。この2つは、2021年頃に同分野の上昇をけん引しました。それらに続く形で、Pepe(PEPE)、Bonk(BONK)といった新たな銘柄が台頭しています。

ミームコイン分野TOP銘柄 出典:コインマーケットキャップ

ミームコインの中には、強固なユーザーサポートを背景に価格が大きく上昇したものもあります。しかしながら、こうした価格上昇は「感情的な決断を下す個人投資家の投機的な買い熱狂」によるものであるとの指摘もあります。リスクは比較的高く、投機的な機会に飛びつくユーザーを騙す詐欺の事例も報告されています。

この記事の内容

ミームコイン熱狂の経緯

ミームコインに対する関心は、2023年11月に急激に高まりました。このトレンドの発信源となったのはソラナ・ネットワークです。

まず、昨年第4四半期にBonkの価格が急騰。同時期に、ソラナネットワークで、ユーザーベースが拡大しています。日次アクティブユーザーアドレスは前四半期比で75%増加し、手数料収入は2021年のピーク時から9倍に増加しました。

こうした「ミームコイン効果」に他のネットワークも着目。アバランチ財団バイナンスなどが、ミームコインプロジェクト向けに数億円規模の誘致キャンペーンや投資、財務での購入計画を展開し始めました。

これらのプログラムは、ミームコインの取引活動を促進し、それによって新しい資金の流入を引き込むことを目的としています。

市場の資金がミームコイン分野に注がれた結果、取引量と時価総額が急増しました。2024年第1四半期(1月〜3月)の仮想通貨市場において、ミームコイン上位10銘柄の平均利益率は1,312.6%に達し、全セクター中最高のパフォーマンスを記録。

分散型取引所の取引量推移  出典:DeFillama

ソラナやトロン、コインベースが主導するレイヤー2ネットワーク「Base」などが、ミームコイントレーダーや裁定取引業者などのユーザーと取引量の増加から手数料収益を得ています。

関連:ミームコインTOP10、1〜3月の強気相場で平均利益率13倍を記録=CoinGecko

この勢いは2024年3月に特に顕著となりました。市場全体で分散型取引所の月間取引量は合計で、記録的な2610億ドル(約49兆円)に拡大。これは前回強気相場(2021年11月)の3,000億ドルに迫る規模です。前月の月間取引量に対して2倍以上となりました。

ミームコインに対する批判的な声

ミームコインは投資家にとって技術的な知識をそれほど必要とせず、低コストで入手可能など親しみやすいものです。短期間で数十倍になった成功事例が目を引き、(火が付くと)ソーシャルメディアなどで加速度的に関心を集めやすい傾向にあります。

これまでの仮想通貨が、ネットワークやサービス内で使用されること「ユーティリティ」を重視してきたのに対し。ミームコインの中には、こうした所定のビジョンや用途をもたないことをポリシーとするものも多いです。

そのため、ミームコインは“単なる投機対象”に過ぎないという声は根強くあります。GameFiデータサイト「Chainplay」は、3万件以上のコイン分析に基づいて「97%は失敗に終わっている」と主張しました。

関連:ミームコインの平均寿命は1年、これまでに9割上が消滅=レポート

一方、BitMEXの共同創業者であるArthur Hayes氏はミームコインについて評価しており、「人間の感情の純粋な表現であり、テクニカル分析を重視するトレーダーにとっては、その戦略を展開するのに理想的な場所」と発言。「人間の感情が集まり、互いに影響を及ぼし、その結果はローソク足チャートに現れる。トレーダーにとっては素晴らしい環境を提供する」との見解を示しています。

https://coinpost.jp/?p=520917

既に一定以上にコミュニティを拡大し、取引量も安定して大きいミームコインに関しては、機関投資家がポートフォリオに含めるものも出てきています。

関連:機関投資家のドージコインなどミーム銘柄保有額が急増 Bybitレポート

主要なミームコイン

以降では、市場でトップのミームコインや、現在注目を集めている新興のミームコインについても、詳細に分析していきます。

ドージコイン

出典:DOGE coin

ドージコイン(DOGE)は、2013年12月6日に柴犬のミーム「かぼす」をモチーフにしたビットコインのパロディとして誕生しました。当初はジョークコインでしたが、独自のユーモアと歴史でコミュニティを拡大し、一部の投資家から正当な資産と見なされるようになりました。

イーロン・マスク氏のお気に入りとしても知られ、テスラ社を含む関連企業での決済手段として実用性を持っています。2024年には、X(旧ツイッター)の決済機能にDOGEが採用されるのではないかという期待が高まっていますが、一部の州で仮想通貨事業ライセンスを取得できていないため、実現性は低いとされています。

24年10月時点で、SHIBの時価総額は2.5兆円に達し、コインマーケットキャップでトップ11位にランクされています。 出典:コインマーケットキャップ

ドージコインの価値は、コミュニティの活動に大きく影響されます。特に、毎年4月20日に開催される「ドージデイ(Doge Day)」は重要なイベントです。この日、ドージコイン愛好家たちがコインの価値を高めるための様々な活動を行います。24年春には、ドージデイへの期待に加え、コインベースがドージコイン先物商品を発売したことで、コインの価値が20%上昇しました。

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シバイヌ(SHIB)

シバイヌ(SHIB)は、2020年7月にRyoshiという匿名の人物によって創設されたミームコインです。イーサリアムブロックチェーン(ERC-20)上で発行・流通しているこのコインは、単なるジョークの域を超え、独自の経済圏を持つ分散型エコシステムへと進化を遂げています。

シバイヌ・プロジェクトの主な目標は、中央集権的な運営や資金調達を排除し、コミュニティ主導のエコシステムを構築することです。明確なリーダーシップを持たない分散型の運営を通じて、新たな可能性に挑戦しています。

2022年5月に創設者Ryoshiが退場した後も、「ShibArmy」と呼ばれる140万件以上の保有者を含むコミュニティが重要な役割を果たしています。独自のDeFiプラットフォーム「ShibaSwap」を通じて、ステーキングや流動性提供などの機能を提供し、2024年3月には「SHIB Name Token」というWeb3向けドメインネームサービスも開始。。

イーサリアム上のレイヤー2ネットワーク「Shibarium」の手数料の一部を使ったトークンバーンメカニズムにより、これまでに約410兆SHIBが焼却され、トークンの希少性向上に貢献しています(2024年10月現在)。

シバイヌは、バイナンスやコインベースといった大手取引所への上場を果たし、グローバルな知名度を獲得。今後は、メタバースプロジェクトの計画や、Shibariumのさらなる発展などが見込まれます。

24年10月時点で、SHIBの時価総額は1.5兆円に達し、コインマーケットキャップでトップ13位にランクされています。

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ペペ (PEPE)

出典:PEPE

Pepeは、インターネット上の漫画のキャラクター「カエルのぺぺ(Pepe the frog)」に由来しています。

Pepeは誰からもメールが来ない、人生の道を誤ったなど悲しい状況を表すのに使われることが多いミームとして人気になった後、作者の意図した「平和なカエル野郎」というイメージに反してオルタナ右翼の象徴として用いられたという背景もあります。

2023年には、発行後すぐに4,000倍以上上昇。PEPEはイーサリアム上でそのニッチな地位を確立しました。Pepeは認知度の高いミームとの結びつきと、コミュニティ・エンゲージメントへの重点が、その人気を牽引し続けています。

また長期間のステーキング(ロックアップ)参加者に報酬を与える再分配システムを採用し、プロジェクトへのコミットメントを継続できるようインセンティブを提供します。さらにPepeは、定期的にコインの一部が流通量から永久に除去されるバーン(燃焼)の機能を備えています。PEPEの最大供給量は420兆6900億に上りますが、バーンにより、希少性を維持することを狙いとしています。

24年10月時点で、PEPEの時価総額は6488億円、コインマーケットキャップでトップ22位にランクされています。

ソラナ圏のミームコイン

ドッグウィズハット (WIF)

出典:Dogwifhut

Dogwifhat(WIF)は、ピンクのニット帽をかぶった柴犬のアイコンで知られるミームコインです。2023年11月20日の設立から2024年3月19日までの短期間に、価格は153,196%上昇しました。

WIFは過去7日間で40%上昇。24年10月時点で、WIFは時価総額は3580億円、コインマーケットキャップでトップ38位、ミームコインセクターで4番手に位置します。

holderscan.comによると、24年9月8日から10月1日までにWIFの保有者数は4200件増加(2.6%増)しており、保有者総数は184,257件です。SHIBの140万件には及びませんが、WIFは1年足らずの間に急激に保有者を増やしています。なお、上位10の保有者が供給量のほぼ40%を占めている点には注意が必要です。

holderscan.com 出典:

WIFは、他のミームコインがステーキングやトークンの焼却(バーン)などの機能を備えている中で、あえてシンプルさを重視。エコシステムやユーティリティ機能は提供せず、文字通り単なるトークンとして存在しています。

「Dogwifhat」という綴りは、「with」のスペルミスから来ており、プロジェクトのウェブサイトではこのコインを「文字通り帽子をかぶった犬」と紹介しています。この「WIF」はミームコインのトレンドを形成しており、DogWifCat(DWIFC:ドッグウィフキャット)などの関連ミームコインも話題になっています。

Dogwifhatの成功の背景には、活気あるコミュニティの存在があります。2024年3月には、Dogwifhatのアイコンである帽子をかぶった犬の画像を米ラスベガスにある巨大な球体型複合アリーナ「スフィア」に映し出すキャンペーンが行われ、67万ドル(約1億円)の寄付金を集めました。

また、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者であり元CEOのArthur Hays氏も、WIFコミュニティの一員とされており、WIFに関してX(旧ツイッター)に投稿しています。

10ドルに到達するまで帽子は被ったままだ。一緒に行くかいファミリー!

BONK(BONK)

出典:BONK

BONKはソラナ上で発行された、柴犬をモチーフにしたミームコインです。

2022年11月にFTXの破綻とアラメダ・リサーチの詐欺事件が発覚した後、ソラナ・エコシステムは大きな打撃を受けました。このような困難な時期に、BONKプロジェクトは「アラメダを倒し、SOLを救え」というスローガンを掲げ、2022年12月25日に立ち上げられました。このプロジェクトはソラナブロックチェーンの分散型取引所の流動性復興を目指し、BONKの総供給量の50%をソラナコミュニティにエアドロップしました。

このような経緯から、BONKプロジェクトは、公平な配布(フェアローンチ)を達成したプロジェクトとして認知され、ソラナ対応のスマートフォン「Saga」に3000万Bonk(執筆時点に10万円)が配布されるなど、コミュニティ全体からの強い支持を受けています。なお、「BONK」というネーミングには自己嫌悪と自虐、そして風刺がこめられています。

出典:コインマーケットキャップ

BONKは過去1年間で3139%という驚異的な急騰により、3月だけで73%も急騰しました。10月時点で、BONKの時価総額は2577億円に達し、CoinMarketCapでトップ50位にランクされています。

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The Book of Meme (BOME)

Book of Meme (BOME)は、匿名のOrdinals・NFTアーティストであるDarkfarms氏によって立ち上げられたプロジェクトです。このプロジェクトの目的は、ミームを永久に保存するギャラリーを構築することであり、Darkfarms氏は特にぺぺミームシリーズを専門とするNFTアーティストとして知られています。

BOMEのプレセールは3月14日未明に開始され、わずか48時間で14億6000万ドルの時価総額を達成しました。この成功はウェブ3コミュニティ全体に大きな衝撃を与え、新たな億万長者を数人生み出したと報じられています。10月時点で、$BOMEの時価総額は729億円、CoinMarketCapでトップ122位にランクされています。

出典:コインマーケットキャップ

Book of Memeプロジェクトは、更新可能な電子雑誌やミーム作成のための多機能ツールなど、ミームの文化的意義を広めることを目指す分散型ライブラリを作成することを計画しています。このプロジェクトの背後にあるDarkfarmsという主導者がいること、そして明確なプロジェクトコンセプトが存在する点で他と異なります。

POPCAT(POPCAT)

出典:POPCAT

2021年に、猫が口をパクパクするだけのシンプルなゲームがアジアで大流行しました。プレイヤーはタップするたびに「ポップ」と数え、自身の「ポップ」回数をSNSに投稿することで、国や地域別ランキングがリーダーボードに表示されるシステムでした。

このゲームはイギリスの学生によって冗談半分で作られ、香港、台湾、タイで特に人気を博しました。これらの地域の共通点である中央政府からの圧力に抗う「民主化運動」にちなみ、#ミルクティー同盟のハッシュタグを伴って、POPCATのリーダーボードでのランキング上位を通じ「私たちは小さな国・地域だけれども、世界の頂点に躍り出られるんだ」という強いメッセージがSNS上で交わされました。

このような背景がミームコインPOPCATの人気を促進したかどうかは明確ではありませんが、「弱者が強者に立ち向かう」メッセージ性がミームマニア達の共感を得たのか、その口をパクパクする猫をアイコンとして採用したPOPCATは、昨年末から6200%強の上昇率を記録しています。

出典:コインマーケットキャップ

POPCATはソラナのミームコインでは分散型取引所Jupiterをサポートする「Wen(WEN)」と並び、猫系ミームの代表格となりました。10月時点で保有ウォレット数は約7万件、POPCATの時価総額は1430億円、コインマーケットキャップで72位にランクされています。

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注目のミームコイン

Baseの「DEGEN」

DEGENは米コインベースが支援するイーサリアムL2「Base」上で注目を集めるミームコインです。分散型ソーシャルネットワークFarcaster内のアクティブなチャンネル「degen」から生まれ、2024年1月末にデビューしました。初期供給の70%がコミュニティにエアドロップされたことで話題を呼びました。

出典:Farcaster

FarcasterのDEGENコミュニティは、開発者や暗号活動家、そしてa16zのマーク・アンダーシーンなどの業界の重鎮が参加し、Farcaster上でDEGEN専用のアプリを作成するイベントが開かれ、Farcasterの共同設立者であるDan Romero氏が、「トップハット」のリアクション機能を追加。また、DEGENトークンで支払われるBountycasterなどのイニシアチブがWeb3開発者を引き寄せ、盛り上がりを見せます。

Farcasterの4月以前の利用状況(出典:DUNE @pixelhack)
Farcasterの4月以降の利用状況(出典:DUNE)

特に、2月初旬にはDEGENのトークン保有者数と価格が急上昇し、BASEエコシステム内でのDex取引量で1位を獲得。その価値は過去1ヶ月で2600%も上昇しました。DEGENの成功は、新規ユーザーがBASEに登録するきっかけとなり、ジェシー・ポラックBASEの責任者はDEGENの創設者@jacekに感謝の意を示しました。

出典:DUNE

DEGENコミュニティの活動は広がりを見せ、2月に、490ETHのエンジェル投資ラウンドを成功。このラウンドにはFarcasterの関係者が参加したとされます。直近ではL3(第3層)として独自ネットワークであるDegen Chainが立ち上げられ、コミュニティ内では様々な議論が交わされています。

この自発的な活動の波は、Telegramのグループチャット、FarcasterのDegentlemenチャンネル、Degendaoなど様々な場所で芽生えています。現在、DEGENの時価総額は6億ドルに達し、市場で156位。11万人以上のトークン保有者を誇り、最近の史上最高値は0.055ドルです。

ねいろ「NEIRO」の台頭

仮想通貨ネイロ(NEIRO)は、人気の「ドージコイン(DOGE)」のモチーフとなった柴犬「かぼすちゃん」と同じ飼い主が育てている子犬「ねいろちゃん」にちなんで作られました。

かぼすちゃんは高齢のために惜しまれつつ亡くなり、ねいろちゃんは二代目の柴犬としても親しまれています。

NEIROが話題になっている主な理由は、トークンの乱立状態にあります。複数のプロジェクトが“次のドージコイン”の座を狙って独自にトークンを発行しており、イーサリアムやソラナのブロックチェーン上には20種類以上のNEIROが存在。投資家の間で混乱を呼んでいます。

Neiro on ETH

First Neiro on ETH(通称:Neirocto)

「オリジナルのNEIRO」の座を巡る争いは、執筆時点(24年10月)では、「Neiro On Ethereum」と、「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」がバイナンスなどの大手取引所への上場、ソーシャルメディアのフォロワー数でリードしている状況です。

関連:仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由 ドージコイン後継を巡る競争

ちぃたん☆の仮想通貨(CTAN)

アクロバティックな動画でSNSを賑わす、秋葉原出身のコツメカワウソの妖精「ちぃたん☆」。最近、ちぃたん☆の仮想通貨Chiitan☆Coin(CTAN)が注目を集めており、価格も急上昇しています。

出典:DexScreener

9月初旬の0.01ドルから0.1ドルまで約10倍に高騰。この急成長の背景には、Slash Vision Labsとの戦略的提携があります。Slash Vision Labsは、Bybitなど大手海外取引所との連携実績を持つ決済プラットフォームです。2024年8月に発表されたこの提携により、ソラナ上でのエコシステム開発や、国内外でのマーケティング活動を通じて、CTANのグローバルな展開が加速すると期待されています。

Chiitan☆Coin(CTAN)はソラナ(SOL)ネットワーク上で発行されています。総発行枚数は10億トークンで、2024年10月時点の時価総額は約130億円です。

関連:ちぃたん☆の仮想通貨(CTAN)|買い方・価格の見方・Raydiumの使い方

ミームコイン投資のリスク

ミームコイン投資は、その不安定性と根本的な価値の欠如から、高いリスクと投機性を伴います。投資を行う際には、十分な調査とリスクの理解が必要です。

特に、フェアローンチの有無は、投資の安全性を判断する上で重要な要素となります。初期のトークン分配が開発者に偏っている場合、価格を人為的に高騰させてから売り抜けるラグプル(rug pull)のリスクが存在します。

ソラナ上のミームコインであるCatwifhatは、その一例です。2023年12月のローンチからわずか12日で2回のラグプルを経験し、プロジェクト創設者によるトークンの大量売却が報告されました。しかし、この事態に直面しても、コミュニティは団結し、新たな開発チームを結成してプロジェクトを立て直し、時価総額を400万ドル以上に回復させました。

その後、最大の流動性プロバイダーの撤退により価格が急落しましたが、チームはプロジェクトを持続させるための努力を続け、2024年4月3日現在で時価総額約140万ドルを維持しています。

Catwifhatの例は、ミームコイン市場のリスクが如実に示されたものであり、投資家に対してデューデリジェンス(購入前の調査)の重要性を強調しています。これらの市場では、無警戒な投資家から大量の資金が流出する可能性があり、慎重な投資判断が求められます。

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