はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨NEIRO(ねいろ)が注目される理由 ドージコイン後継を巡る競争 バイナンス上場の裏側

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ネイロ(Neiro)の概要

暗号資産(仮想通貨)ネイロ(NEIRO)が注目を集めています。

このミームコインは、人気の「ドージコイン(DOGE)」のモチーフとなった柴犬「かぼすちゃん」と同じ飼い主が育てている子犬「ねいろちゃん」にちなんで作られました。

かぼすちゃんは高齢のために惜しまれつつ亡くなり、ねいろちゃんは二代目の柴犬としても親しまれています。

NEIROが話題になっている主な理由は、トークンの乱立状態にあります。複数のプロジェクトが“次のドージコイン”の座を狙って独自にトークンを発行しており、イーサリアムやソラナのブロックチェーン上には20種類以上のNEIROが存在。投資家の間で混乱を呼んでいます。

さらに、グローバルな仮想通貨取引所市場がこの状況に拍車をかけています。特に大手取引所のバイナンスは、短期間のうちに2種類のNEIROを上場。トークン価格の急騰を引き起こしています。

  • 9月6日:Binanceの永久先物取引に「Neiro On Ethereum」が上場。※現物取引は未上場
  • 9月16日:Binanceの現物取引に「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」が上場。※永久先物取引は未上場
  • Neiro on ETH

    Neiro on ETH

    First Neiro on ETH(Neirocto)

    First Neiro on ETH(通称:Neirocto)

両トークンはほとんどのプラットフォームで同じティッカーシンボル「$NEIRO」を使用しているため、これもさらなる混乱の原因となっています。バイナンスでは、片方は先物市場のみ、片方は現物市場のみという、奇妙な状況になっています。

2つのネイロ(NEIRO)の特徴と価格動向

「オリジナルのNEIRO」の座を巡る争いは、執筆時点(2024年9月19日)では、「Neiro On Ethereum」と、「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」が、ソーシャルメディアのフォロワー数でリードしている状況です。2つのトークンの背景について探ってみましょう。

Neiro On Ethereum

出典:Neiro on ETH

「Neiro On Ethereum」(@NeiroOnEthereum)は、2024年7月27日に発行され、わずか1週間で時価総額1.3億ドル(約200億円)に到達。総供給量は10億NEIRO。9月20日時点に、ミームコイン市場で29位、仮想通貨市場では現在385位。Etherscanによると、トークン保有ウォレット数は21922件です。

公式サイトによれば、「Neiro On Ethereum」は本質的な有用性を持たないミームコインです。売買税ゼロ、チーム・トークンなし、VCからの支援も受けていないこと。公平性を重視しているプロジェクトに見えます。

安全性と信頼性を確保するための措置として、スマートコントラクトの所有権が放棄(Renounced Ownership)されており、開発者がトークンの設定を変更する権限を持たない。トークンの管理や操作が不可能。プロジェクトの透明性とセキュリティを重視しています。

Neiro On Ethereumの主なエピソード

マーケットメイカーのWintermuteが「Neiro On Ethereum」の全体の約8%相当を保有(9月20日時点)していることがわかっています。マーケットメイカーは通常、流動性の確保や価格の急変動を抑える役割があるため、投資家はさらなる動きに注目しています。

出典:Arkham

Neiro On Ethereumの価格は、ライバルの「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」が9月16日に現物取引の上場をしたことを受けて、40%下落。9月19日にはCoibase上場の噂がX上で広がり、前日比50%上昇するなど、乱高下しています。

出典:CoinMarketCap

First Neiro on Ethereum(Neirocto)

出典:First Neiro on ETH(Neirocto)

「First Neiro on Ethereum 」(@neiroethcto)も7月27日に発行されました。このプロジェクトは、公式サイトで社会貢献を重視する方針を掲げており、かつて「ねいろちゃん」が保護されていた施設に寄付を行ったこと、今後もさらなる慈善活動を展開していくと述べています。

出典:CoinMarketCap

9月16日にバイナンスの現物市場に上場した際には、2日間で0.0053円から0.12円まで約2000%高騰。9月20日時点に、時価総額は約500億円。ミームコイン市場で13位、仮想通貨市場全体では173位。総発行量は4200億NEIROなので、単価はさらに低いです。トークン保有ウォレット数は、13,817件です。

First Neiro on Ethereumの主なエピソード

First Neiro on Ethereumのプロジェクト設立当初、供給量4206億9000万トークンのうち、約4%に相当する171億NEIROがヴィタリック・ブテリン氏にエアドロップされました。

ブテリン氏はその後、トークンの一部を44ETH相当で売却し、その資金を動物保護団体に寄付。この動きは、2021年にシバイヌ(SHIB)の高騰時の出来事と似ており、ブテリン氏の売却が報告された後、First Neiro on Ethereum(Neirocto)は約400%の急騰を見せました。

出典:NEIROCTO

関連:仮想通貨シバイヌ(SHIB)の買い方とおすすめ取引所|価格動向を解説

トロン(TRX)の創設者ジャスティン・サン氏も「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」への支持を表明しており、彼の関与がプロジェクトの認知度に影響を与えています。

バイナンス上場経緯とNEIROの集中化問題

Neiro on Ethereumは「100%コミュニティによって所有・運営されている」と主張していますが、一部では少数の大口投資家に管理されているのではないかという懸念もあります。分析機関Bubblemapsの調査によると、Neiro on Ethereumの供給量の78%が特定のエンティティにより管理されているアドレスに集中していることが確認されています。

この集中化が、Neiro On Ethereumがバイナンスに上場する際、現物市場ではなく先物市場のみでリストされた理由と推測されています。

バイナンスの共同創設者であるYi Hi氏は、17日のブログにて「First Neiro on Ethereum(Neirocto)」の現物上場の経緯を説明し、「初期段階で審査されるプロジェクトは10以上あり、その多くがコンプライアンス審査やトークンの集中によって審査を通過できなかった」と述べています。

今年5月、柴犬「かぼすちゃん」が亡くなり、コミュニティや投資家の間で広がった喪失感を背景に、「NEIRO」は新たなアイコンとして注目を集めています。ドージコインやシバイヌに代表されるミーム文化の中で、強力なナラティブを持つ「NEIRO」ブランドは、コミュニティや投資家から大きな期待を集めています。

現在のところ、複数の「NEIRO」トークンとその支持者間での競争が続いており、どれが「真のNEIRO」であるかの決着はついていません。投機やFOMO(見逃しの恐怖)により急激な価格上昇が見られる一方で、詐欺や開発者による投げ売りのリスクも高まっています。投資家にとっては、慎重な判断が求められます。

関連:ドージコイン(DOGE)の将来性・価格、今後注目のイーロン・マスクによるX決済機能

関連:ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやWIF、BONKをDEXで購入する方法

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/01 木曜日
14:00
ビットコイン最高値更新・ETF100本超誕生へ ビットワイズ「26年10大予測」
米ビットワイズが2026年仮想通貨市場の10大予測を発表。ビットコインの史上最高値更新、米国でETF100本超の上場、アイビーリーグ大学基金の投資参入などを予測。機関投資家の需要加速と規制改善で強気相場再来か。
12:00
2026年特に注目する「Web3関連トレンド」は?有識者9人が予想
業界有識者が2026年の仮想通貨市場を予測。RWAトークン化、AI×ブロックチェーン、金商法移行、予測市場など注目トレンドを解説。申告分離課税導入で変わる日本市場と投資家へのアドバイスも紹介。
10:15
ビットコイン年始相場、トレジャリー企業の動向が焦点に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコイン市場は昨年10月11日のフラッシュクラッシュ以降、継続的な下落基調が続いている。大口買い手であるトレジャリー企業の動向は2026年前半の相場を占う上で大きな分かれ目となる可能性がある。
10:00
2026年にビットコインは最高値更新か 仮想通貨の重要な投資テーマは?=グレースケール予測
グレースケールが2026年のビットコイン最高値更新を予測。さらに、AI・DeFi・ステーブルコインなど仮想通貨市場の重要な投資テーマとなる項目も挙げた。
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧