- ライトコインとライトコインキャッシュ
- ライトコイン創作者Charlie Lee氏はライトコインキャッシュを「詐欺」と主張しています。
- ライトコインキャッシュとビットコインキャッシュの違い
- 二つの違いとして、ビットコインキャッシュが競争的な技術展望をもつ人からの支持を集めたのに対し、ライトコインキャッシュにはそのような強い観念形態はないようです。
- 本物とフォーク
- 有名な仮想通貨の名前を使った「詐欺」フォークが増えているため、気をつける必要があります。
PSA: The Litecoin team and I are not forking Litecoin. Any forks that you hear about is a scam trying to confuse you to think it's related to Litecoin. Don't fall for it and definitely don't enter your private keys or seed into their website or client. Be careful out there! https://t.co/qXbiIxp5Al
— Charlie Lee [LTC] (@SatoshiLite) 2018年2月4日
「Be careful out there! (気を付けなさい!)」
ライトコイン創作者Charlie Lee氏がライトコインキャッシュ実装に対して上記のようにツイートしました。
ライトコインキャッシュは総価値5位のライトコインのコードおよび取引履歴を用いた来週末実装予定のスピンオフです。
Lee氏は、そのプロジェクトを「詐欺」と呼び、ユーザーに「騙されるな」と伝えました。
ライトコインキャッシュ開発者はライトコインプロジェクトとはつながりがなく、特に競争相手として見ていないと自身で認めているため、Lee氏の厳しいコメントに驚いた方もいるかもしれません。
他のプロジェクトが「フォーク」するとき同様、ライトコインキャッシュの開発者は、現存するコードベースを用いて新たなより良いオンライン取引の形を作りたいことを主張しています。
さらに、ライトコインの基礎をなすマイニングアルゴリズムをビットコインが使用するものに変えることで、放棄された古いマイニング機器をリサイクルできると考えているようです。
しかしそれが動機であると開発者が主張しても、ユーザーは「無料」のお金にしか興味がないようです。
すでに消費者に優しい取引所では購入者が殺到し、ライトコインの価格が上昇しています。
なぜならフォークの仕組み上、フォーク時にライトコインを所持しているユーザーには自動的にライトコインキャッシュが与えられるからです。
「ライトコインキャッシュ」という名前はフォークの波を巻き起こした「ビットコインキャッシュ」を意識しているのでしょう。
ライトコインキャッシュの開発リーダーTanner氏はより多くの注目を引くためにそのような名前をつけたと認めています。
彼はCoinDeskに対し以下のように述べました。
「どのコインでもコミュニティ関与が成功の鍵です。人にとって、『すでにそれを所持しているようですね。では、我々がやっていることも見てみませんか?』というのは良い出発点です。」
そしてライトコインキャッシュはコインの無料配布を、ビットコインよりも良いコインを作るきっかけにしたいようです。
二つの「キャッシュ」プロジェクトは異なります。
ビットコインキャッシュが競争的な技術展望をもつ人からの支持を集めたのに対し、ライトコインキャッシュにはそのような強い観念はないようです。
討論がない
はじめに、ビットコインキャッシュはビットコインコミュニティの長年の討論の末に実装されました。
2017年夏、ビットコインキャッシュユーザーおよびマイナーはフォーク界の開拓者となりました。
人々が実際に使用するようなコインの作成に成功するかどうかは不明でした。
開発者が望んだように、現状ではビットコインに取って代わることは出来ていないのですが、その独特な技術ロードマップを支持するコミュニティーを作り上げたことで、今では時価総額4位の仮想通貨となりました。
ライトコインキャッシュにはそのような歴史はありません。
そのためLee氏同様、ライトコインユーザーはライトコインキャッシュがビットコインキャッシュのように論争を解決するとは思っていません。
また、ライトコインキャッシュはそのような主張もしていません。
しかし、Lee氏はライトコインキャッシュがライトコインとつながっていないとしてもユーザーが混乱してしまうことを心配しています。
Lee氏はCoinDeskに対し以下のように述べました:
「ライトコインがスプリットすると勘違いする人がでてきます。ライトコインコミュニティーはスプリットするつもりはありません。彼らは迅速な収入を得ようとしているだけです。そして『ライトコイン』を名前に入れることで合法性を得ているだけです」
Lee氏はライトコインコミュニティーにおいて、ライトコインキャッシュが実行しようとしているマイニングアルゴリズム(sha256)についての討論を見たことがないと述べました。
「誰もライトコインをsha256にフォークしたいとは思いません。馬鹿げています」
Tanner氏は以下のように述べました。
「もちろん、その混同は理解できます。『詐欺』だと呼ぶ人も理解できます。
私はLee氏が自分のプロジェクトとコミュニティーを守ろうとすることは全く正しいと思います。
彼の気が変わる期待はしていませんが、最終的に我々が人々に安全を教えようとしていることを認めてほしいです」
しかし、ほとんどのユーザーは無料のお金目当てのようです。
ライトコインキャッシュTelegramチャットグループで一人のユーザーが以下のように述べました。
「それが本物であれ、詐欺であれ、我々は無料コインが欲しくてフォークを望んでいるだけです」
フォーク執念
Lee氏のコメントは大規模なフォーク反対の一部でしかありません。
彼が述べたように一つの理由はブランドの混同です。
すでにビットコインのフォークは「本物」とつながりがなくても「ビットコイン」という名前を用いています。
最近一人の開発者が、新規ユーザーの「混乱を減らす」ためにビットコインの名前を利用したプロジェクトを訴えることを提案しました。
この考えは流行しませんでしたが、フォークに対する一般的な懐疑および開発者が状況を全く管理できてないことを証明しています。
ライトコインキャッシュは名前にライトコインを入れている理由が、単にそれが最近の一般的な手法であるからだと主張しました。
Tanner氏はこのように述べています。
「ビットコインのフォーク時期を知っている人であれば、『ライトコインキャッシュ』と聞いてライトコインのフォークであることをすぐに理解するでしょう」
そして以下のコメントを付け加えました。
「確かにこの名前を利用して騒ぎを起こそうと考えたことは否めません」
最近多くのメディアから注目を集めているため、うまく出来たと言えるでしょう。
Tanner氏は他に現れるであろうライトコインのフォークよりも際立つ存在でありたいようです。
「我々の後にみなさんを混乱させ、だまそうとするフォークが現れるでしょう」
Lee氏はライトコインキャッシュに価値があることに納得していません。
「私の中ではライトコインを傷つけるただの詐欺です」
No, Buying ‘Litecoin Cash’ Isn’t the Same as Buying Bitcoin Cash
Feb. 16, 2018 by Alyssa Hertig
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