Mark Cuban氏、イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Polygon」へ出資
イーサリアムのソリューションに出資
米NBAプロバスケットボールチーム「ダラス・マーベリックス」のオーナーで、著名投資家でもあるMark Cuban氏が、暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Polygon」に出資を行なったことが分かった。
出資額などの詳細は明らかにされていないが、Polygonの公式ツイッターアカウントが報告。Cuban氏は仮想通貨メディアCoinDeskに対し、自身がPolygonユーザーであると明かし、その利用が増えてきていると説明している。
Cuban氏は、仮想通貨やブロックチェーンに対する関心が高い。過去にはNFT(非代替性トークン)のアートギャラリー「Lazy」を構築したり、ドージコイン(DOGE)に言及したりして注目を集めた。先月には、自身の仮想通貨保有銘柄と比率を明かしている。
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今年2月には「ビットコイン(BTC)よりも、価値の保存手段としてイーサリアムの方が優れている」と発言。スマートコントラクトの将来性を高く評価していると、その理由を説明した。
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そのイーサリアムの処理能力をサポートするソリューションの1つが、今回Cuban氏が出資したPolygonだ。以前は「Matic Network」の名で知られ、DeFi(分散型金融)やNFTの需要の高まりなどで手数料(ガス代)が高騰するイーサリアムのスケーリング技術として、最近注目度が高まってきた。
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Cuban氏はLazyで、Polygonの技術を利用しているという。Cuban氏の公式ホームページではPolygonについて、「250超の分散型アプリ(dApps)で利用され、79万のユニークユーザーがおり、広く普及してきた」と説明している。
最近のユースケース
最近では24日に、分散型予測市場プラットフォームAugurのプロジェクトが、Polygonを活用することを発表した。
Augurでは仮想通貨に加え、スポーツや政治など幅広い領域で未来に起きる出来事を予想し、実際のお金でベッティング(賭け)をすることができる。監査を受けた安全なスマートコントラクトで構築され、アクセスが容易で、安い手数料で利用できるプラットフォームの構築を目指していることが特徴だ。
今回はAugurのプロトコルを拡張して、「Augur Turbo」という新たな分散型予測市場プラットフォームをローンチしたことを発表。外部の情報をブロックチェーンに伝えるオラクルとしてChainlinkを統合し、スケーリング技術としてPolygonを導入した。
今後は、NBAや米プロ野球リーグ「MLB」等に加え、オリンピックなど幅広いスポーツイベントの予測市場を、世界中のユーザーが構築できるようにもなると説明している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します