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BTCドミナンス2年ぶり水準で「アルトシーズン」本格化も、ATHのイーサリアムとPolygonに高い関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場

28日の暗号資産(仮想通貨)市場。

ビットコイン(BTC)価格は、前日比+3.43%の606万円(55,640ドル)と続伸。600万円台を回復した。

直近の急落局面では、米コインベース上場直前の13日に記録した最高値64,700ドル(約700万円)からの調整幅は-30%近くに達し、2021年以降最大級の下落幅となっていた。(上図参照)

また、BTCの市場シェアを表す「ドミナンス」は節目を割り込み、過去2年間で最も低い位置まで下落した。

BTCドミナンス(週足)

ビットコインが高値水準で反騰しているにも関わらずドミナンス低下が続いている現状は、ビットコインのリターンをミドル〜ラージキャップアルトが凌駕していることを示しており、18日以降の暴落で終焉したかに思われたアルトシーズン再来を予期させるには十分か。

BTCドミナンスが30%台まで下落した3年前のアルトシーズンでは、アルトドレインによるBTC高騰やBTC下落局面でアルトが急騰するなど循環物色による資金移動が顕著だったが、当時とは様相が異なる点も見受けられる。

イーサリアム高騰止まらず

イーサリアム(ETH)が過去最高値を更新した。

ETH/USD日足

BTC建てのチャートでも節目をブレイクするなど、テクニカル分析でも極めて強い形状にあり、著名アナリストのラウル・パル(@RaoulGMI)氏らも言及している。

ETH/BTC週足

イーサリアムの高騰やDeFiの普及により、取引時に必要なトランザクション手数料(GAS代)高騰が問題視される中、16日に実装完了したDDoS攻撃対策やEVM(仮想マシン)のサブルーチン導入などを組み込んだ「ベルリン」を経て、GAS代低下とDeFi(分散型金融)エコシステムの活性化をもたらした。

ガス代削減の効果をもたらす「Flashbots」のツール導入促進も、現状打破に貢献している。

関連:イーサリアムのガス代高騰改善に貢献、研究開発組織Flashbotsの実態

特に市場から材料視されているのは、次回7月に予定される大型アップデート「ロンドン」だ。スケーラビティ問題対策でネットワーク手数料システムに変更が加わるほか、ベースフィーのバーン(焼却)による需給面での好影響も期待される。

DeFi領域では、ETH基盤最大手の分散型取引所「Uniswap」で、最新版のV3がローンチ間近であることや、市場規模拡大の著しい「NFT(非代替性資産)」市場で流通するデジタル資産の多くがETH基盤(ERC721)である点も、イーサリアムエコシステム(経済圏)の流動性向上に強く寄与している。

詳細:イーサリアム最高値更新、高騰背景は

28日にブルームバーグが報じたところによれば、ルクセンブルクに本拠を置く欧州投資銀行が、23年4月までにイーサリアムブロックチェーン上で1億ユーロ(130億円)相当の2年債(デジタル債権)を発行することが判明した。ゴールドマン・サックス、サンタンデールグループ、ソシエテジェネラルなどの大手銀行によって管理される。

関連:イーサリアム上で130億円相当のデジタル債権発行へ、欧州投資銀行(EIB)=Bloomberg Law

個別銘柄の動向

ここへ来て注目度が急上昇しているのは、クロスネットワークハブの構築に取り組む「ポリゴン・ネットワーク(MATIC)」だ。

前日比31%高の0.74ドルに達し、過去最高値を更新した。coinmarketcapの時価総額では36位に浮上している。

ポリゴンは、イーサリアムのハイブリッドとなるPoS+Plasmaサイドチェーンで、イーサリアムのスケーリングとインフラ開発のためのレイヤー2(第2層)ソリューション。混雑の続くETHチェーンのメインネットとは異なる拡張を持たせることで、スケーラビティ問題を緩和する。

ポリゴン(MATIC)は、バイナンス「IEO」で19年4月に上場した銘柄であり、19年5月には「Coinbase Custody」の取り扱い銘柄に追加されている。

21年3月には、コインベース上場も実現した。

14日には、上位DeFiのAaveProtocol(AAVE)を使用した4000万ドル相当の流動性マイニングプログラム開始している。 AAVEプロトコルにおける資産の預け入れと借り入れの両方に「MATIC」トークンが付与されるほか、第2フェーズはPolygonベースの分散型取引所QuickswapおよびComethswapによってもサポートされる。

Alex Svanevik(@ASvanevik)氏は、4月中旬以降に登録されたポリゴン(MATIC)トランザクションの急激な伸びを示すインフォグラフィックを共有した。

Polygon

国内では、今年3月にローンチした国産NFTマーケットプレイス「nanakusa」や、スクエニやセガと提携したdApps開発企業doublejump.tokyo社の「MCH+」支援タイトルにて、Matic Network社のPolygonへの対応を始めた。ネットワーク手数料を安価に抑えつつ、高速処理を実現している。

関連:スマートアプリ、Polygon決済対応のNFTマーケットプレイス『nanakusa』β版をローンチ

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