仮想通貨取引所FTX、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」のプレイヤーを支援へ
仮想通貨取引所FTXの新たな取り組み
大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」を始めたい発展途上国の人々を支援することが分かった。
dAppsのスタートアップ「Yield Guild Games」と組み、ゲームの中で必要となるNFT(非代替性トークン)をユーザーに貸し出して、経済的な支援を行う。この奨学金のような制度は、ゲームを始めるのにコストがかかる「Axie Infinity」ではすでに広まっている仕組み。支援する側は、プレイヤーがゲームで獲得した収入の一部を得られるようになっている。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。最近ではアート作品などのユースケースが目立つが、以前からゲームのアイテムやキャラクターとして活用されている。
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FTXは最近ゲーム業界を初め、仮想通貨業界以外の領域と連携を強めている。最近では4日、世界最大のオンラインバトルアリーナ(MOBA)ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」を開発するライアットゲームズ社と7年間のスポンサーシップ契約を交わしたことが分かった。eスポーツにおけるFTXの露出度をさらに強化するという。
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今回のAxie Infinityのプレイヤーを支援するという内容は、情報を入手した海外メディアが報じ、その報道をAxie Infinityなどの公式ツイッターアカウントがリツイートする形で認めている。
イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上に構築されているAxie Infinityは現在人気が高まっているが、ゲームを開始するにはコストがかかるという。仮想通貨のデータプロバイダーCoinGeckoによると、2021年7月時点で、基本的なコストとして約0.5ETH(15万円相当)が必要だ。
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このコストがゲームを始める際の障壁になっているため、ゲームをしたくても始められない人々を支援する仕組みが、以前からAxie Infinityでは構築されてきた。今回FTXの支援の対象となるのは、フィリピン、インドネシア、インド、およびラテンアメリカのプレイヤーだ。
ゲーム内通貨の「Smooth Love Potion(SLP)」は、FTXやバイナンスなどの取引所で他の仮想通貨と交換が可能。プレイヤーはゲームでSLPを増やすことができれば、生活を支える収益にもつながる。支援を行う側にも収益は分配されるが、プレイヤーは大部分を獲得することができ、FTXは支援の見返りとして、プレイヤーの支援用アカウントの命名権を持つという。
Yield Guild Gamesの共同創設者であるGabby Dizon氏は、仮想通貨メディアDecryptに対し、以下のようにコメントした。
我々は、新しいプレイヤーがゲームで収益を上げ、この支援プログラムを卒業でき、最終的には自身でNFTを購入できるようになると期待している。
FTXには新しい仮想通貨ユーザーに対する露出を強化できるというメリットもある。
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