豪州証券投資委員会、仮想通貨ETF認可のための条件を公開 

仮想通貨ETP認可の条件

オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は29日、ETFを含む暗号資産(仮想通貨)の上場取引型金融商品(ETP)に関するガイドラインを発表した。

仮想通貨のETPが同国で認可されるための5つの条件を提示。2021年10月時点で、5つ全ての条件を満たしている可能性が高いのはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)だと述べ、今後は他の銘柄も条件を満たすようになることを期待しているとした。

ETPとは

「Exchange Traded Products」の略で、規制当局の認可を得た上で、証券取引所で取引される金融商品のこと。ETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)などが該当する。

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ASICについては今年6月、仮想通貨ETPの適正を判断するために、市場参加者にフィードバックを求めたことが分かっている。ASICは、仮想通貨ETPを今後承認するべきか否か、コンプライアンスコスト・市場競争への影響などのリスクや審査の基準を検討するために、諮問書を公表していた。

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今回発表したガイダンスで、ASICが提示した仮想通貨ETP認可のための条件は以下の5つ。

  • 機関投資家や企業による投資目的の利用が多い仮想通貨を扱うこと
  • 信頼できて経験のあるサービスプロバイダーがサポートを行うこと
  • 現物取引の市場が成熟していること
  • 規制化の先物市場があること
  • 価格決定メカニズムが健全で透明性が高いこと

ASICはこの5つの条件を提示した上で、認可される可能性が高いのはビットコインとイーサリアムのETPだと説明。現物市場の成熟度については、「上場している大きな取引所がどのくらいあるか」や「トレードされる頻度」、「公平で透明性の高い取引を推進するプラットフォームでどのくらい取引されているか」などを基準にするとしている。

オーストラリアの現状

オーストラリアでは今週、デジタル資産運用企業「Cosmos Asset Management」の仮想通貨関連のETFがローンチされた。商品名は『Cosmos Global Digital Miners Access ETF(DIGA)』。これは、仮想通貨のマイニング事業に特化したグローバル企業のポートフォリオに連動した指数に基づいて運用される。

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また、今月にはオーストラリアのETF運用企業「BetaShares」が、仮想通貨業界関連のETFが、数週間以内にオーストラリア証券取引所(ASX)に上場する可能性があることを発表。このETFは、コインベース、ビットコインを大量に保有するマイクロストラテジー、マイニング企業のRiot Blockchainなど米上場企業の株式をポートフォリオに組み入れるという。

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オーストラリアについては今年5月、年内にビットコインETFがローンチされる可能性も浮上していた。『Business Insider』が情報筋として、複数のビットコインETFがASXに申請され、審理が行われていると報じている。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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