ナイキもメタバース参入、ゲーム内に「NIKELAND」設立

「ナイキランド」

大手スポーツブランドのナイキ(NIKE)は18日、独自のメタバース(仮想空間)エリア「NIKELAND(ナイキランド)」の設立を発表した。大手オンラインゲーム「ロブロックス(ROBLOX)」内で実現する。

ロブロックスは大手オンラインゲーミングプラットフォーム。ユーザー自身がゲームを作成でき、独自のデジタル通貨「Robux」なども導入されている。大手サンドボックスゲームの「マインクラフト」と並び、2000年代から定評のあるオンラインゲームの一種だ。

今回発表されたナイキランドは、同プラットフォーム内でナイキ本社を再現したもの。主に以下のような機能を備えている。

  • ミニゲーム
  • ショールーム
  • 現実世界との連動

ナイキランド内では、アバター同士で鬼ごっこやドッジボール、そして海外で人気のある「フロア・イズ・ラバ(床がマグマ)」などのミニゲームが遊べる。

また、ナイキランドツールキットを利用すれば、ユーザー自身で新たなミニゲームを作成することも可能だという。

他にも、ショールームではアバターに新作のナイキ製品などの着せ替えが可能。人気のある定番アイテムのエアフォース1やオリジナルの新製品も試着できるという。

長期的には、ユーザー独自の新製品の製作も可能になることが示唆された。

さらに、ナイキランドのアバターは現実世界と連動する機能を備えており、ユーザーの活動に応じてメタバース内のアバターに影響を与えるシステムがあるとナイキ社は説明。ユーザーが実際に運動することで、ゲーム内で「走り幅跳び」や「スピードラン」など、より高度な動作が可能になる。

今後の動向

また、ナイキ社は今後グローバルなスポーツイベントとナイキランドとの連携を計画していることを明かした。ワールドカップやスーパーボウルなどの試合が行われる際にアスリートとプロダクトを連動されることも視野に入れていると説明した。

ナイキ社は、2019年にロブロックスとの提携を発表しており、過去には「ナイキ・エアマックスの日」に連携したこともある。

また、2019年には「CRYPTOKICKS」という商標登録を米特許庁に申請していたことが判明。独自の暗号資産(仮想通貨)やハードウォレット、「トークンやフットウェア、アパレルの売買が可能なオンラインサービス」やクリプト・コレクタブルを含む製品での登録を求めていた経緯がある。

関連: ナイキが独自の仮想通貨発行か 米当局に特許申請で明らかに

同社は21年11月上旬にもバーチャルグッズの商標を申請しており、NIKE・Jordan・Just Do It・スウッシュロゴ」利用のスポーツ用品や、スニーカー、バックパック、サングラスといったアパレルなど多岐にわたるデジタルグッズに関する申請登録が行われた。フェイスブック社が10月下旬に「Meta」への社名変更を発表して以降、メタバース領域へと動き出す企業は増えており、ナイキの競合企業であるアディダス社もメタバースへの参入を示唆している。

関連:アディダスもメタバース事業に参入か

関連:「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

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