ビットコイン42000ドル台まで反騰、アルト市場の買い戻し機運高まる
仮想通貨市況
週明け7日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比+2.7%の491万円(42,584ドル)と続伸した。
レジスタンスライン(上値抵抗線)の42,000ドル(①)や心理的節目の40,000ドルを上回ったことで、アルト市場も買い戻しが入り始めており、XRP(リップル)が前日比+6.8%、前週比+13.8%となった。イーサリアム(ETH)は前日比+1.1%、前週比+12.5%となっており、ビットコイン(BTC)の前日比+2.3%、前週比+9.7%と比較しても、売り込まれた分戻りも早い。
先行き不安定な金融相場次第で今後も乱高下する可能性はあるものの、次価格が押した際、サポートライン(下値支持線)として意識される39,000ドルを割り込まずに反騰するようであればトレンド転換の機運も高まるか。同水準を割り込んでくるようであれば、直近安値の更新を含むダウンサイドリスクも想定されるため注意したい。
Blockware TeamのアナリストのWill Clemente(@WClementeIII)氏は下降トレンドラインのブレイクアウトを指摘。39,000〜40,000ドルのサポートライン(下値支持線)を反転すれば、STH(短期保有者)実現価格の重なる47,000ドルが視野に入るとした。
長期保有者(LTH)と短期保有者(STH)の推定比率のメトリクスは、オンチェーン分析企業Glassnodeのデータ分析に基づくものだ。
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47,000ドル水準は、昨年5月暴落後の反騰局面で昨年9月に揉み合った価格帯。その後21年10月、米SEC(証券取引委員会)によるビットコイン先物承認が後押しとなり過去最高値を更新。1BTC=69,000ドル(約780万円)を記録した。
同価格帯は売り圧力の強まる水準であり、トレンド転換の要衝と言える。レンジハイとしての最終的な抵抗線は、昨年12月の急落前水準である58,000ドルを見ている。
米株式市場にも注視
注視したいのは相関係数の高まる米株式市場の動向だ。米金融引き締めへの警戒感が燻るなか、10日に米金融政策に影響を及ぼすCPI(米消費者物価指数)発表を控える。金融緩和からの引き締め転換については昨年から予見されてきたことであり、金融市場全体の大幅調整する過程でどこまで織り込んでいるかが最大の焦点だろう。
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この点について、BTC情報アラート(@btc_status)を開発するTainoko(@btc_tainoko)氏は、ビットコインと米国株指数や米長期金利などの相関を計測するデータ提供を開始したことを発表した。
相関係数は相場の急激なリスクオフ、で現金化需要や追証回避売りなどの観点からリスク資産全般が売られるため連動して上昇しやすい。正相関の低下は、ビットコイン(BTC)市場で主体的な値動きが高まることを意味する。
また、CoinPostに週次市況レポートを寄稿する大手取引所bitbankのアナリスト長谷川友哉氏(@hase_bitbank)は、次のように指摘した。
フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁が、今年は4回の25bpの利上げが適切と発言したことや、セントルイス連銀のブラード総裁が、3月の50bp利上げに対して否定的な姿勢を示した。
予想外の物価上昇ペースの加速が確認されなければ、市場に安心感を与えると指摘される。
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そのほか、財務報告書によれば、米テキサス州のTed Cruz上院議員が、ビットコイン(BTC)15,000ドル(170万円)〜50,000ドル(570万円)相当を保有した可能性があることがわかった。
BTC価格が36,000〜37,000ドルまで下落した1月25日、RiverBrokerageを利用して購入したという。
ライトニング・ネットワーク需要が過去最高
ビットコイン・ライトニングネットワーク(LN)のキャパシティ(容量)が、過去最高に達した。 1億4100万ドル相当の3,400BTC以上が、スマートコントラクトにロックアップされた。
キャパシティ推移は、ネットワークを介して送受信可能な金額を意味するもので、ライトニング支払いチャネルで利用可能な合計残高を可視化したものだ。
ライトニングネットワークとは
ビットコインのスケーラビティ(拡張性)問題を解消するためのレイヤー2ソリューション。ブロックチェーン外で取引を行う「オフチェーン取引」を用いて、参加ノード間の高速トランザクション処理によってビットコインの送金速度を向上させ、マイクロペイメント(少額決済)に対応したもの。
21年9月には、国家として世界初となる「ビットコイン法定通貨化法案」を施行したエルサルバドルの公式デジタルウォレット「Chivo」が、Lightning決済をサポートしたほか、米ツイッター社がビットコインを含む投げ銭機能『Tips』の導入を発表した。
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