ポルカドット上のDeFiプロジェクト「Parallel Finance」、6つのプロダクトを正式にローンチ
DeFiプロダクトをローンチ
ポルカドット(DOT)のネットワークでDeFi(分散型金融)サービスを提供する「Parallel Finance」は18日、6つのプロダクトを正式にローンチしたことを発表した。
今回ローンチしたプロダクトは以下。
- Cross-Chain Bridge
- Liquid Staking
- Farming
- AMM(自動マーケットメイカー)
- Crowdloans v2
- Wallet
関連:AMM(自動マーケットメイカー)とは|仕組みやリスクを解説
DOTに関するものもあるが、今回発表されたプロダクトの多くが現時点では、ポルカドットの実験的なネットワークである「クサマ(KSM)」での使用に限定。ポルカドットへは今後サービスを拡大していくと見られる。
Parallel Financeは「DeFiを次のレベルに引き上げること」をミッションにしているプロジェクト。誰でも金融サービスにアクセスできるようにするために、安全で簡単に利用できるプラットフォームを構築している。
また、イーサリアム(ETH)のネットワークに接続できる機能も開発。今回のように、メインのプロダクト1つだけでなく、一気に6つローンチするのは珍しい事例だ。
ポルカドットやクサマのネットワークに接続するには、オークションで権利を勝ち取る必要があるが、Parallel Financeはどちらも接続枠を獲得。ポルカドットのネットワークにも接続済である。
関連:初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説
プロダクトの内容と今後の計画
今回Parallel Financeの目玉プロダクトの1つがLiquid Stakingだ。上述した通りクサマのネットワークに現在は利用が限定されているが、ユーザーはKSMをステーキングプールに預けることで「sKSM」を受け取ることが可能。KSMをステーキングすることでユーザーは金利を得られるが、それに加えてsKSMを以下のように利用することができる。
- sKSMでトレードをする
- sKSMで支払いをする
- sKSMをマーケットに供給して金利を得る
- 他の資産を借りる際にsKSMを担保にする
Liquid Stakingとは
ステークされている資産に流動性(=liquid)を与える仕組み、またはそのサービスを指す。ユーザーは対象のデジタル資産をステーキングすると、同等の価値を持つトークンを受け取ることができ、そのトークンをDeFiなどで利用することができる。
▶️仮想通貨用語集
関連:国内取引所のステーキングサービスを徹底比較|イーサリアムのステーキング手順も解説
なお、上記のユースケースはあくまで活用例であり、Parallel Financeは「Liquid Stakingの活用方法は豊富にある」とした。
今後については、開発の最終段階にある「Money Market」を近くローンチする予定。公式ウェブサイトによると、Parallel FinanceのMoney Marketは、仮想通貨の貸借ができる模様だ。また、今回発表したプロダクトのガイドもこれから提供するとしている。
関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します