イーサリアム、PoS移行は2022年後半か
イーサリアムの開発状況
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の次期大型アップグレードを率いるTim Beiko氏は13日、コンセンサスアルゴリズムをプルーフ・オブ・ステーク(PoS)へ移行する「The Merge」の実施は、2022年後半になる可能性が高いとの見方を示した。
(*16日追記)イーサリアム財団のThe Mergeの特設ページでは実施時期の目安が「3Q~4Q(下半期)」となっている。
これまでは22年2Q(4月から6月)に実施する計画で、公式ウェブサイトは本記事執筆時点でも2Qに行う予定だと記載している。しかし、Beiko氏は実施日はまだ決定はしていないとし、「6月ではなく、その数カ月後になる可能性が高い」とした。一方で、現在のプルーフ・オブ・ワーク(PoW)は確実に最終章に入っていると述べている。
PoSとは
保有(=ステーキング)する仮想通貨の割合に応じて、ブロックを新たに承認・生成する権利が得られるコンセンサスアルゴリズムのこと。取引の承認に高性能なコンピューターが必要で、大量の電力消費を伴うPoWに比べ、環境への影響が少ないとされる。
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Beiko氏が述べている通り、最近ではThe Mergeの実施に向けて順調に準備が進められている様子が伝えられてきた。今週には、イーサリアムのメインネットで、ストレステストの「シャドーフォーク(Shadow Fork)」を行なったことが報告されている。
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Beiko氏は「シャドーフォークの結果は、The Mergeの実施時期を決めるために重要な役割を果たす」と説明。日本時間の15日23時からコア開発者の会議が予定されており、その時にシャドーフォークについても話し合われるという。
上記ツイートのスレッドで、Beiko氏は「もうマイニング機器に追加で投資は行わないよう強く推奨する」ともコメントしており、マイニングを行うPoWから、ステーキングを行うPoSに移行する時期が近づいていることを強調した。
コミュニティの反応
The Mergeの実施時期に対する関心は非常に高い模様で、上記コメントの後、Beiko氏は現状を詳しく説明。The Mergeの進捗状況を正確に把握するのは難しいとした上で、現在も開発やテストを続けているとした。
Beiko氏は「ソフトウェアのテストを徹底的に行い、バグがなくなってから日程を決める。まだ正式な日付は決定していない」と改めて説明している。
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