需要高まるか
米金融大手ゴールドマン・サックスは、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のオプション取引のOTCをクライアントに提供する計画をしている。ブルームバーグが報じた。
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ゴールドマン・サックスのクリプトトレーディンググローバル責任者Andrei Kazantsev氏はクライアント向けのウェビナーで計画を明かし、クライアントからの需要が高まっている背景があると話した。
また、同社デジタルアセットチームのアソシエイトGeorge Lewin-Smith氏はクライアントの間では注目がイーサリアムに移りつつあると指摘した。イーサリアムの次期大型アップグレード「The Merge」の実行予定がその背景にあると見られる。The Mergeは、コンセンサスアルゴリズムを「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」に変更する大規模なアップグレードになる。
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ゴールドマン・サックスは未だビットコインやイーサリアムの現物取引をクライアントに提供していないが、欧州とカナダで取引されているETP(上場取引型金融商品)へのアクセスは提供している。
また、3月にはデジタル資産関連サービスを提供する米Galaxy Digitalと連携し、ビットコイン(BTC)の現金決済「Non-Deliverable Option(NDO)」というデリバティブ商品のOTC取引を実施したことも明らかになっていた。
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