米消費者金融保護局(CFPB)、フィンテック・仮想通貨企業の監視強化へ
「ノンバンク」の監視を強化
米消費者金融保護局(CFPB)は25日、フィンテックおよび暗号資産(仮想通貨)企業を始めとする「ノンバンク(銀行以外の金融機関)」の監視を強化することを発表した。同プロセスの透明化を図るため、規則に関するパブリックコメントも求めている。
監視強化の対象は、銀行・貯蓄銀行・信用組合などの認可を持たず、大規模で消費者向け金融サービスを展開する「ノンバンク」と呼ばれる企業で、主にフィンテックや仮想通貨・ブロックチェーン企業などが該当する。CFPBが「消費者にリスクをもたらすと判断する妥当な根拠を持つ」と判断した場合に広範な監視権限が適用される見込みだ。
なお、「ノンバンク」の監視自体は初めてではなく、リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけとして起きた2008年の金融危機以降より行われており、今回はその監視の強化策を発表した格好だ。
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CFPBは具体的な実施方法として、金融取引の規制強化と金融機関の肥大化防止を目的として2010年に制定したドッド・フランク法のうち、これまであまり使用されていなかった規則を適用する形で実施すると説明。
ドッド・フランク法とは
ドッド・フランク法とは、「Dodd Frank Wall Street Reform and Consumer Protection Act:ウォール街改革、および消費者保護に関する法律」の略称。2010年7月にオバマ大統領によって制定された米国の金融規制改革法。
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同局のRohit Chopra CFPB長官は、「ノンバンクによる消費者向けサービスの急増」を背景として挙げており、「この権限により、我々は市場と同じように迅速に行動し、消費者にリスクをもたらす金融会社の審査を行い、被害が拡大する前に食い止めることができる」と言う。
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パブリックコメントを募集
CFPBは、ドッド・フランク法に基づき2011年に連邦準備制度理事会(FRB)の下に新設された、透明性と消費者を重視するリテール金融部門の単一の金融規制監督当局。
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「透明性」を大切にしていることから、他の法律とは異なり、監督の対象となる「ノンバンク」企業には通知と反論の機会が与えられる予定だ。
また、判定方法の詳細に関するガイダンスの提供する計画も立てており、判定に関する一定の情報の公開することでパブリックコメントを募集している。
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