仮想通貨取引所GMOコイン、初のIEOを開始 第一弾はJ2リーグFC琉球の「FCRコイン」
IEOを開始
暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインは27日、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属するFC琉球の独自トークン「FCRコイン(FCR)」のIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)を開始した。
IEOの募集期間は5月18日の14時59分まで。1FCRの価格は2.2円で、1口あたりの数量は2,500FCRである。1口から申し込みが可能で、最大の申し込み口数は9,000とし、調達総額は約10億円を見込む。FC琉球は今回調達する資金を、現在J2リーグで戦うチームの強化育成費やスタジアム施設関連費、FCRコインの活用ができるプラットフォーム「FC RYUKYU SOCIO」のエコシステム構築等に使用するという。
GMOコインは2018年のシーズンから、パートナーとしてFC琉球を応援してきた。今回はIEOの第一弾として、2022年シーズンのオフィシャルトップパートナーを務めるFC琉球の独自トークンを取り扱うと説明している。
関連:仮想通貨取引所GMOコイン、2020年もサッカーFC琉球と協賛
FCRコインは、イーサリアム(ETH)の規格「ERC-20」で発行。総発行枚数は10億枚で、そのうち45%に相当する4.5億枚をIEOで販売する。IEOの抽選とFCRコインの受け渡しは5月18日に行う計画だ。
関連:多様な仮想通貨(ビットコイン)取引が持ち味のGMOコイン 初心者にもおすすめな理由と特徴を解説
日本におけるIEOは、2021年にコインチェックが実施した「パレットトークン(PLT)」が初めて。FC琉球のIEOはプロスポーツクラブでは初とされる。最近は、フォビジャパンがIEOによる資金調達事業の準備を開始したことを発表したり、Zaifを運営するカイカエクスチェンジがIEOの開始を検討していることを発表したりするなど、国内でも動きが活発化してきた。
関連:国内初のコインチェックIEO、仮想通貨パレットトークン(PLT)の特徴と魅力とは
NFTも発行
FC琉球は今回のIEOを記念し、公式マスコット「ジンベーニョ」のNFT(非代替性トークン)を無償配布することも発表した。
3月31日時点でFC琉球のサポーターである「ベンガラ会員」または「ゴールド会員」だった人々へNFTを無償で配布。IEOをきっかけにしてFC琉球を応援してくれるようになった人へは、1,000個のNFTを抽選で無償配布するとしている。
今回のNFTは、FC琉球で初となる公式NFT。保有者にはFC RYUKYU SOCIO内の限定コンテンツへのアクセス権や、FC琉球のホームゲームや公式イベントで特別体験に参加できる特典が与えられる。また、FCRコインと共にNFTにも、これから様々な付加価値を設けていく予定だと説明した。
関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します