バイナンスNFT、「ご当地アトムNFT」の販売へ 地方創生に向けた取り組みをグローバルに

バイナンスNFTにて販売

メタバース(仮想空間)プラットフォーム「XANA(ザナ)」の開発を手掛けるブロックチェーン企業「NOBORDER.z FZE(ノーボーダーズ)」は3日、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスが運営するNFT(非代替性トークン)電子市場「Binance NFT」にて「ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT」を発売することを発表した。

今回販売が発表された「ASTROBOY x JAPAN(ご当地アトム)NFT」シリーズは、ノーボダーズ・株式会社手塚プロダクション・株式会社J&J事業創造の3社による地方創生をテーマとした共同プロジェクト。

同NFTシリーズは、ご当地コラボレーションの第一弾として、「鳥取県」を題材としており、「鳥取県の様々な景勝地、文化、食の魅力を、新しいテクノロジーと融合させて訴求する」作品となっている。

販売先は、以下3つのNFTマーケットプレイスだ。

  • Binance NFT
  • Galler NFT(バイナンスグループ傘下)
  • XANALIA(XANAの電子市場)

各プラットフォームでの販売枚数や価格、販売時期等は少し異なっている。バイナンスでは最多の20,000点のNFTがそれぞれ4BUSDで5日より販売を開始。XANALIAでは2日から5日まで2,100点のジェネシスカードが各0.6ETH(約22万円)で販売されている。

なお、同プロジェクトは、収益の一部をバイナンスが主催する「バイナンスランチ For Children」に寄付することで、地方創生以外にもさらなる社会貢献を目指している。

関連: 『鉄腕アトム』がNFTメタバースゲーム化、地域創生がテーマのシリーズ発表

「鉄腕アトム」は、日本の漫画家・手塚治虫氏が残した有名な漫画シリーズで、日本国内だけでなく海外でも人気を誇る。21年12月には、double jump.tokyoがジェネレーティブアートNFT「鉄腕アトム」を1個あたり0.08ETH(約35,000円)で販売し、1,000個のNFTが1時間で完売した事例もある。

関連:1,000個の「鉄腕アトム」NFT、販売開始1時間で完売

XANA・XANALIAとは

「XANA(ザナ)」はノーボーダーズが開発を進めるメタバースプラットフォーム。ユーザーや企業、IPがメタバースの上で様々な活動を自由に行えるよう様々なプロダクトやサービス、テクノロジーを提供している。

関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

XANAのNFTマーケットプレイス「XANALIA(ザナリア)」は、バイナンスの開発したブロックチェーン「BNBチェーン」上で構築されており、NFT発行のプラットフォームとして主流であるイーサリアムにおけるスケーラビリティ問題やガス代の高騰といった問題が解消されている。

21年3月のローンチ後、1ヶ月で希薄化後潜在時価総額は一時14億ドル(約1,650億円)を超え、同年7月には世界取引高ランキング8位、日本で『期待のNFTマーケットプレイス第1位』を獲得。

浮世絵のデジタル処理などを手がける映像作家の中田耕市氏と出版社のライブ・パブリッシングが「冨嶽三十六景」のNFTアート作品をリリースした際にも出品先としてXANALIAが採用されていた。

関連:日本が誇る浮世絵師・葛飾北斎「富岳三十六景」をNFT化し出品──マーケットプレイス「XANALIA」で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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