はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DeFi教育基金が米上院に提案、仮想通貨クラリティ法案(市場構造法案)の4つの原則とは?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「責任ある金融イノベーション法」へ提案

米国の暗号資産(仮想通貨)業界団体DeFi教育基金は1日、「責任ある金融イノベーション法」やデジタル資産の規制枠組みについての意見を発表した。

上院銀行委員会は、米国における仮想通貨の規制枠組みを確立する市場構造法案「責任ある金融イノベーション法」の草案を議論しており、各方面からフィードバックを求めていた。これに応答したものだ。

この意見書には、a16zクリプト、ジャンプクリプト、パラダイム、マルチコインキャピタル、ソラナポリシーインスティテュート、ユニスワップ財団その他の業界組織が共同署名している。

意見書は、以下のように市場構造法案の4つの重要原則を提案した。

  • DeFi(分散型金融)開発者と集中型仲介業者の明確な区別
  • 当局への登録が義務付けられる仲介業者の明確な定義
  • プロトコルが分散型であるかどうかを判断するための基準
  • 技術中立的な規制

DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

まず、DeFi開発者など含めソフトウェア開発者や、彼らが作成するパーミッションレスソフトウェアなどと、中央集権型の仮想通貨取引所など集中型の仲介業者との間に根本的な区別を設けるべきだとしている。

これにより、DeFiの開発者やテクノロジーが、集中型の仲介業者を対象とした不適切な規制をあてはめられることを防ぐ狙いだ。

実際にバイデン前政権内国歳入庁(IRS)はDeFiにも証券ブローカーと同様、すべての顧客やトレーダーに関する取引情報を収集し報告することを義務付ける新規則を適用しようとしていた。トランプ大統領が4月、この要件を廃止する法案に署名し無効となっている。

関連:米トランプ大統領、DeFiの税務報告義務を廃止する法案に署名

また、法案は、各プロトコルがそのシステムとユーザー資産に対して一方的に独立した立場からコントロールできるかどうかを判断するための明確な基準を定めるべきだとしている。

そのプロジェクトが分散型であるかどうかの判断を、規制当局にまかせるのではなく法文化することを求める格好だ。

他には、ユーザーが自身の仮想通貨をセルフカストディ・ウォレットで安全に保管・管理する能力を提供することもDeFiの重要な点であり、これを保護すべきとしている。

下院ではすでに、「責任ある金融イノベーション法」のベースになったクラリティ法案が可決している。

関連:米国Web3規制の最新動向|CLARITY・GENIUS法案と企業参入の影響を徹底解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
05:45
カナン、日本の電力会社と契約 ビットコインマイニングで送電網安定化図る
BTC採掘機器メーカーカナンが日本の大手地域電力会社とマイニングサーバー販売契約を締結した。水冷式アバロンサーバーで送電網バランシングとエネルギー効率最適化を実現し、2025年末に稼働開始する予定だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧