米Stone Ridge、ビットコイン投資ファンドの提供終了へ
ビットコインファンドを終了へ
米投資企業Stone Ridge Trustは12日、「Stone Ridge Bitcoin Strategy Fund」の提供を終了することを米証券取引委員会(SEC)に報告した。
このファンドは主にビットコイン(BTC)の先物に投資して運用する、オープンエンド型の投資信託。運用を終了する理由については説明されていないが、暗号資産(仮想通貨)相場が低迷していることや、SECがビットコイン先物のETF(上場投資信託)を認可していることなどが背景にあるとみられる。
ファンドのローンチ時期は2019年であるとの報道が散見されるが、「ブルームバーグ」や「Financial Times」のマーケットデータによれば、提供開始時期は2021年7月。SECの目論見書も2021年7月26日付になっている。
今回SECに提出された書類では、2022年10月3日からファンドの購入ができなくなり、10月21日頃には清算を行うと説明。10月3日以降は、ファンド購入者に償還を行うために現金化していくとした。
ブルームバーグのウェブサイトに、本ファンドの1つ「BTCMX(Class M)」のティッカーで記載されている運用資産額は9日時点で、約3.4億円(240万ドル)。3カ月のリターンは-29.9%、1年のリターンは-57.12%となっている。
Stone Ridge Trustなどを介して事業を展開するのは米大手投資企業「Stone Ridge Holdings Group」。傘下にはビットコインサービス企業「NYDIG」も抱えている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します