コインチェック、独自NFT発行へ NFTを活用した「エコシステム」を展望

国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックが独自のNFT(非代替性トークン)やメタバース(仮想現実)を活用したWeb3エコシステムの発展を構想していることがわかった。

コインチェック役員に対するCoinPostの独占取材で計画の一部が明らかになった。

コインチェックの常務執行役員である天羽 健介氏によれば、コインチェックは独自のエコシステムの一部分となるNFT発行を検討中。既に発表されているOasis TOKYO、Oasis KYOTO、Oasis MARSなどとの連携だけでなく、様々なサービスやアプリケーションと有機的に繋がる構造を目指すと語った。

また、年内にもう一つOasis系統のメタバースを展開する可能性があると言及。今後の構想について、天羽氏は以下のようにコメントした。

このような動きはコインチェックが従来の暗号資産交換業者のみならず、コミュニティ運営への参入に対する意思表示です。

今後はSBTやDIDなどの検討も視野に、展開の速いWeb3.0業界に必要不可欠な柔軟な動きをとっていきたいと思います。

なお、3月に発表されたSPAC(特別買収目的会社)との合併による米NASDAQ市場への上場については時期が未定であるものの「粛々とステップを踏んでいる」とした。

関連:コインチェック、米NASDAQ株式市場の「De-SPAC」上場計画を発表

コインチェックのWeb3動向

これまでは販売所を中心とした暗号資産交換業に注視してきたが、コインチェックだが、近年では新たな事業も展開しつつある。

2021年3月には仮想通貨決済が可能な独自のNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」の提供を開始。取引所と共にこのようなサービスを提供するのは国内では初事例だった。

同プラットフォームではThe Sandboxなどのメタバース系プロジェクトのLAND(仮想空間上の土地)セールを実施しており、いずれも好評を博していた。

関連: コインチェックNFT、サンドボックスの「仮想土地」計530万円相当が2時間で完売

また、21年7月には国内初となったパレットトークン(PLT)のIEOを実施。その後もサンドボックス(SAND)、ディセントラランド(MANA)、OtherSideなど異なるメタバースで独自のメタバース都市を展開するなど、新たなWeb3サービスを提供してきた。

天羽氏は今後ローンチ予定の独自NFTはコインチェックエコシステムの一部分で利用可能なユーティリティを持ち、メタバースに繋がっていくユーティリティを持つものにするとコメント。「コミュニティ運営への意思表示」と意欲を示した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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