12日朝の金融市場短観|FTX破産法申請 仮想通貨市場乱高下
11/12(土)朝の相場動向(前日比)
- ビットコイン:16,707.9ドル -7.3%
- イーサリアム:1,254.3ドル -5.7%
- ソラナ:15.9ドル -13.2%
- FTT:2.66ドル -31.8%
- NYダウ:33,724ドル +0.03%
- ナスダック:11,323ドル +1.88%
- 日経平均:28,263円 +2.97%
- 米ドル指数:106.39ドル -1.43%
- 米国債10年:年利回り3.8% 0.00%
- WTI原油先物:88.97ドル +2.89%
- 金先物(ゴールド):1,769.7ドル +0.91%
暗号資産
伝統金融
今日のニューヨークダウ平均は昨日の反発から続伸。ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.88%高。10日発表の10月CPI結果はインフレ伸びの鈍化を示し、タカ派のFRB利上げペースへの懸念が後退した格好だ。一方、国際通貨基金(IMF)による世界国内総生産見通しは下方修正された。なお、米中間選挙の結果はまだ確定していない状況だが、下院は野党共和党が議席数の過半数獲得に近づいている。
一方、仮想通貨市場では、仮想通貨取引所FTXおよびFTX Japan含む傘下の全ての企業が米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表した。サムCEO(通称SBF)が辞任し、米エネルギー大手エンロンが経営破綻した際に清算の指揮を執った経歴を持つジョン・J・レイ III氏が新CEOに就任。レイ氏は「状況を把握し利害関係者の利益のための計画を策定するために、破産法適用申請は必要なステップだ」と社員向けに説明した。
つい昨日、SBFはFTXの資産が顧客のデポジット金額以上あると主張し破綻の状況を否定したばかりだった。相場は、FTXがトロン創設者のジャスティン・サン氏から出資を受けるのではとの思惑から昨日大幅反発したが、破産法申請のニュースやサン氏がTRX系トークンの保有者のみを救済対象にするとの発言などを受け特にFTXトークン(FTT)は再び大幅に下落した。
なお、一部の有識者はFTXの負債(500億ドル)がエンロンの230億ドルをはるかに上回っていると指摘した。
以下がFTXとアラメダがこれまで投資してきた250以上の仮想通貨関連企業のリスト。
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破産法申請前後のFTX/アラメダ関連の主な動きは以下通り。
- FTXが米連邦破産法11条の適用を申請
- サムが再び謝罪
- FTX USが仮想通貨出金を停止(のち再開)
- FTX USが米国CFTCのデリバティブクリアリング提案を撤回
- 米ゲームストップがFTX USとの提携関係を終了
- F1チーム「メルセデス-AMG Petronas」がFTXとの提携関係を終了
- Yuga LabsがFTXの預かり資産疑惑を否定
- カリフォルニア州当局がFTX破綻の影響を受けたBlockFiのレンディングライセンスを停止
- ソラナDeFiのTVL(預かり資産)が前日比で約1/3減
- キプロス共和国がFTXのライセンスを停止
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仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
ライバル取引所であるFTXによる破産法申請の動きを受け、コインベースやBakktなどの業者の株価は大幅上昇。
- コインベース・グローバル|57.46ドル(+12.84%/-2.3%)
- バックト・ホールディングス|2.09ドル(+10.58%/+11.2%)
- ロビンフッド・マーケッツ|10.47ドル(+12.94%/-15%)
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