NYダウ5日続伸 強い米GDPも景気鈍化の兆しか|27日金融短観
1/27(金)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:33,949ドル +0.6%
- ナスダック:11,512ドル +1.7%
- 日経平均:27,362円 -0.1%
- 米ドル/円:130.2 +0.6%
- 米ドル指数:101.8 +0.2%
- 米国債10年:年利回り3.5 +1.2%
- 金先物:1,929.8ドル -0.6%
- ビットコイン:23,042ドル +0.4%
- イーサリアム:1,602ドル +1%
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本日のニューヨークダウは5日続伸。取引開始前に公開された第4四半期の米GDP速報値が予想を上回ったことやテスラが昨日の強い決算で大幅高になったことが市場の下支えとなったか。
しかし、GDPが予想よりも速いペースで増加し、ソフトランディング(マイルドな景気後退)への期待が高まる一方、米FRBによる積極的な利上げの影響で今年の成長率は減速するリスクがあり、実質国内最終需要などの基調的な経済活動には減速の兆候が出ているとみられる。
米GDP(国内総生産 季節調整済み)発表では、3四半期ぶりに成長を記録した前期7~9月からに続き、2.9%増で予想の2.6%増を上回った。2022年1月〜3月と4月〜6月にかけて2期連続のマイナスだった。一方、米経済の最大部分を占める個人消費は予想の2.9%増より低く、2.1%増となった。GDPから純輸出と在庫を除いた実質国内最終需要は、前期比年率0.8%増で、前四半期は1.5%増。民間最終需要は0.2%増と、20年4〜6月期以来の低い水準にとどまった。
なお、10〜12月期のGDP改定値は2月下旬に発表される。
- 10〜12月期の米実質GDP(速報):今回+2.9% 予想+2.6% 前期+3.2%(前期比年率)
- 個人消費(速報):今回+2.1% 予想+2.8% 前期+2.3%(前期比年率)
一部のアナリストは今回の数値を受けて景気鈍化が進行していると見ているもよう。GDP増加率のおよそ半分以上は在庫の増加(モノが売れなくなって在庫が積み上がっている状態)と政府支出が主因でこれらを除いた基調的な経済活動を示す指標では、明らかな景気減速が示唆されているという。なお、2022年通年のGDPは2.1%増加し、コロナ禍から経済再開となった2021年の5.9%増加から伸びが縮小してきた。
今後のFRB利上げ観測については、2週間前発表の米CPI(消費者物価指数)がインフレ緩和傾向を示していることやGDPの堅調さ維持によってFRBのデュアル・マンデートが満たされているのではとの見方から、2月2日のFOMC政策金利発表で0.25%(25ベーシスポイント)との利上げ幅縮小が期待されている。
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米国株の個別銘柄では、テスラ+10.9%、ビッグベア・ai(AI関連)-3.8%、マイクロソフト+3%、アルファベットC+2.4%、アマゾン+2.1%、アップル+1.4%、メタ+4%、コインベース+0.5%。
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今週以降の重要な経済指標・イベント
- 1月27日(木 24:00):米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
- 2月2日(木 4:00):FOMC政策金利
- 2月3日(木 22:30〜24:00):米失業率・非農業部門雇用者数
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米ドル/円:130.2 +0.6%
ドル円は1ドル=130.2円、前日比+0.6%。上述した米GDP速報値が堅調さを維持したことや、米新規失業保険申請件数が2週連続減少したことが材料となりドル買いが進んで130円台を回復した。
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仮想通貨相場
仮想通貨市場は昨夜のGDP発表を受けて一時乱高下。ビットコイン(BTC)は米国株の買い戻しなどで23,000ドルを維持している。
仮想通貨・ブロックチェーン関連株(前日比/前週比)
- コインベース・グローバル|53ドル (+0.49%/-3.9%)
- マイクロストラテジー|245ドル(-0.2%/+2.2%)
- gumi|871円(+2.7%/+1.5%)
コインベースは26日、マネロン対策など適切な登録なしでのサービス提供としてオランダ中央銀行から360万ドルの罰金を科されたことが明らかになった。一方、コインベースはオランダ中央銀行の決定に同意せず上訴を検討するという。
gumiについては、Gumi Cryptos Capitalという仮想通貨特化型VCがMOVE言語を基盤とするSuiブロックチェーンに対応する仮想通貨ウォレット「Ethos Wallet」の420万ドル規模のシードラウンドを共同主導したことが昨夜報じられた。Ethosはまだ正式にローンチされていない。Suiブロックチェーンは昨日テストネット「Wave 2」を開始した。
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GMラヂオ 「zkSync」
昨日配信された今年初のGMラヂオのアーカイブはこちら。
今回は特別ゲストは、Matter Labsのエンジニア部門のトップAnthony Rose氏。同社はイーサリアム(ETH)のL2ソリューション「zkSync」を開発している企業だ。Matter Labsはゼロ知識証明という暗号技術を活用してイーサリアムのスケーラビリティを向上させる技術を開発している。ラヂオでZKロールアップの強みや課題、zkSyncの今後の見通しについて語った。
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前回、アニモカ・ブランズのYat Siu会長などの回のアーカイブの視聴はこちら。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します