はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン調整入りせず続伸、APTは前週比137%高と高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

25日の米NY株式市場では、ダウは前日比9ドル(0.02%)高と4日続伸で取引を終えた。インフレの鈍化に伴い、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペース減速期待が背景にある。

テスラの決算発表で、ビットコイン(BTC)の保有継続が明らかになったことも暗号資産(仮想通貨)市場に追い風となった。同社CEOのイーロン・マスク氏は、Twitter社の巨額買収でも反響を呼んだ。

テスラは、相場環境が大幅悪化していた2022年第2四半期の決算発表で大量保有していたビットコインの内75%を売却していたことを報告していた。

関連:テスラ決算でビットコイン保有継続判明、中国60年ぶり人口減|26日金融短観

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.87%高の23,187ドル。

BTC/USD日足

昨日はイーサリアムなどアルトコインを中心に一時反落する場面もあったが、結果的に22,000ドルを割り込まず浅い押し目で続伸。一時23,824ドルまで上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして底堅い米株指数とアルト相場の活性化が相場を牽引した。

ビットコインは、過去のトレンドサイクルに照らし合わせれば、すでに弱気相場から強気相場への“転換点”へ突入した可能性がある。

  • 2015年〜2017年の強気相場:1064日間
  • 2017年〜2018年の弱気相場:364日間
  • 2018年〜2021年の強気相場:1064日間
  • 2021年〜現在の弱気相場:364日間

ビットコインの年初来騰落率は、S&P 500(米株式)や金(ゴールド)などの金融資産を凌駕する。

金融大手ゴールドマン・サックスは、投資の効率性を測る指標である「シャープレシオ(リスク調整後リターン)」において、2023年以降のビットコインのパフォーマンス値を主要金融資産の中で最大の3.1と算出した。2位は新興諸国市場の代表的な株価指数「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」の2.8。

米利上げペースの鈍化を受け、ドル・インデックス(ドル指数)の軟化など外為市場ではドル安基調にあることから、ゴールド価格も高騰している。

円建てで過去最高値を更新したほか、ドル建てでも大きく上昇しており、1オンスあたり1,945ドルに達した。過去最高値は20年8月に記録した2,070ドル。

XAU/USD週足

アルトコイン相場

暗号資産の個別銘柄も活況を呈している。

中でもAptos(APT)は、前週比137%高、前月比415%高を記録し、過去最高値を更新した。6日時点で3ドル前後だったAPTは、26日には約6倍の19.2ドルに達した。

APTUSD/日足

CoinGeckoのデータによると、過去1日間のAPTの出来高20億ドルの内、半分はシンガポール拠点の暗号資産(仮想通貨)取引所「UpBit」の韓国ウォン取引ペアが占めていた。

また、UpBitのAPT価格は、バイナンスのAPT価格を約3%上回るなどキムチプレミアムが発生して取引されており、アービトラージ(裁定取引)需要も出来高を後押ししたものと見られる。

アプトスは、安全性とスケーラビリティに重点を置いたL1ブロックチェーンであり、Meta(旧Facebook)が開発を手がけていたディエム(旧リブラ)の元開発者が創設したことでも知られる。

イーサリアムの「Solidity」よりもセキュリティやスケーラビティ面などで優れるブロックチェーン用プログラミング言語「Move」を用いており、22年10月にメインネットがローンチされた。

関連:元Metaエンジニアらが開発する新ブロックチェーン「Aptos」とは

開発企業Aptos Labs(アプトス ラボ)の企業評価額は一時40億ドルに上り、Binance LabsやCoinbase Ventures、Andreesen Horowitz(a16z)など業界大手の機関投資家から計450億円以上の資金調達を実施した。

6日には、BSC基盤大手DEX(分散型取引所)PancakeSwapにおいて、アプトスのサポートおよびプロジェクトの追加誘致を表明したことも材料視された。

関連:新規上場のAptos (APT)、トークノミクスの詳細は

20日には、AMM型DEX(分散型取引所)のBinance Liquid Swapにて、「APT/Tether(USDT)およびAPT/BTCの流動性プールが提供開始された。トークンをプールに追加すると、プールトランザクションから手数料収入の一部を受け取ることができるほか、BNBイールドファーミングの報酬を得ることができる。

また、提携先のゲームスタジオNPIXELが開発するAPT基盤のMMORPG「GRAN SAGA: UNLIMITED」が早ければ2023年に公開される予定で、ブロックチェーンゲームを通じたネットワークの成長も期待されている。

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧