今週の仮想通貨市場、主要アルト材料まとめ 「ムーデン」ミームコイン高騰やTIAロック解除予定
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(9/22〜9/28)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
ビットコインについては、ナスダック上場のマイクロストラテジーが20日にビットコインをさらに追加購入したことを発表した。
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同社は今回、61,750ドルの単価で、7,420 BTCを約660億円(4.58億ドル)で購入し、合計保有数を252,220 BTCにまで増やした。全体の平均取得価格は39,266ドル、合計購入費用は1.42兆円にのぼる。
また、東証STD上場の株式会社リミックスポイントは27日の声明でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、アバランチの4銘柄を合計7.5億円の余剰資金で購入したことを明らかにした。
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアムは、次期アップグレード「Pectra(ペクトラ)」が2回に分けて実施されることになる。段階的に行うことで、実装がよりスムーズになり、ネットワークの運用でバグが発生する可能性が低くなる見込みだ。
具体的には、第1段階では機能改善に重点を置き、第2段階では、開発者が追加機能を実装することに焦点を当てる。第1段階は、2025年初頭に実施予定で、現在のところ、8つのイーサリアム改善提案(EIP)が含まれる。
主に期待されるのは、イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が提案したEIP-7702で、スマートコントラクトウォレットの、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることを目的としている。
関連:イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」 第1段階は2025年初頭に実施予定
また、25日には米決済大手Visa(ビザ)が金融機関向けに法定通貨裏付けトークン発行を支援する新プラットフォームを立ち上げ、2025年にはイーサリアムブロックチェーン上でパイロットを開始することが報じられた。現在、スペインの大手銀行BBVAなどの参加銀行はすでにテストを行っているという。
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時価総額5位:ソラナ(SOL)
ソラナに関しては、先週末開催のBreakpoint 2024に続き、関連発表やレポートが複数あった。以下のリストでまとめている。
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- 20日:ソラナの独立系バリデータ・クライアント「ファイアダンサー」の最初のバージョン(v0.1)である「フランケンダンサー」を、メインネットにローンチ
- 20日:米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンがソラナブロックチェーン上で投資信託の立ち上げを計画
- 21日:コインベースがcbBTC(コインベース・ラップド・ビットコイン)トークンをソラナのネットワークにも導入へ
- 24日:ソラナを利用するレトロ風なゲームコンソール「PlaySolana(PSG1)」が先行販売の予約を開始
- 25日:米大手資産管理会社VanEck(ヴァンエック)傘下のインデックス提供会社MarktVectorがイーサリアムとソラナを比較したレポートでソラナの時価総額が過小評価されている理由を検証
関連:ソラナ財団幹部が語る、エコシステムの現状や今後のビジョン|WebX2024インタビュー
時価総額14位:アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)の普及を推進するアバランチ財団は26日、ネットワーク上で新しいプロトコルを構築する開発者を支援するための4,000万ドル(58億円)の助成金プログラム「Retro9000」を発表した。
今回のプログラムは、「Avalanche9000」と呼ばれる大規模なアップグレードに先立ち、開発者のアバランチ上での構築活動を奨励することを目的としている。
Avalanche9000は、2020年のメインネットローンチ以来最大のアップグレードとなる見込みで、アバランチ上でのレイヤー1ブロックチェーンの立ち上げをより安価で、カスタマイズしやすく、維持しやすいものにする狙いだ。
関連:仮想通貨アバランチ、58億円相当の助成金プログラム「Retro9000」を開始
時価総額70位:セレスティア(TIA)
モジュラー型ブロックチェーン「Celestia(セレスティア:TIA)」は、過去二週間で約50%の上昇を記録し、投資家の注目を集めている。
この上昇の要因として、Celestiaがデータレイヤーとしてイーサリアムの競合になりつつある動向や、23日にセレスティア財団が1億ドルを調達したことが挙げられる。
関連:モジュラー型ブロックチェーン「Celestia」、143億円を資金調達
一方で、今後予定されているトークンのアンロックによる供給増加は投資家の懸念材料となっている。
データサイトDropsTabによると、約11億ドルに相当するTIAトークン(時価総額の8割以上)が、10月31日にアンロックされ、プロジェクトの初期コア貢献者、研究開発、シリーズAおよびB投資家、シードラウンド投資家に割り当てられる予定だ。
ICOやIEO(Initial Exchange Offering)などの資金調達後のロックアップ期間が終了し、プロジェクトチームやアドバイザーなどの創業メンバーや初期に投資したベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家の保有するトークンの大量アンロックは供給量の増加につながり、市場価格に影響を与える可能性がある。
株式市場のIPO(新規株式公開)でも、既存株主(経営陣、従業員、初期投資家など)が保有する株式の一定期間売却を制限する仕組みとしてロックアップ制度が設けられている。
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時価総額256位:ムーデン(MOODENG)
タイのバンコクにあるカオキアオ動物園で生まれたばかりのカバ「ムーデン(MOODENG)」がSNSなどで広く取り上げられたことをきっかけに、ソラナ基盤のミームコイン「Moo Deng」の価格は急騰。
「MOODENG」は9月9日に登場したミームコインで、価格上昇の一因となったのは、先週開催されたソラナ「Breakpoint 2024」。多くのプロジェクトがムーデンの画像を投稿し、ミームコインの知名度が高まった。
27日に時価総額が1億ドルを超え、現在は2.7億ドルに達している。
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