拡張性の向上へ
モジュラー型ブロックチェーン「Celestia(TIA)」のエコシステムを主導するCelestia財団は23日、1億ドル(約143億円)の資金を調達したことを発表した。
これでプロジェクトの資金調達額は合計で1.5億ドル(約222億円)になったと説明。今回の資金調達は投資会社Bain Capital Cryptoが主導し、Syncracy Capital、1kx、Robot Ventures、 Placeholderらが出資している。
Announcing $100M in new fundraising, bringing the total raised to $155M.
— Celestia (@CelestiaOrg) September 23, 2024
With Celestia underneath ✨, developers can deploy high-throughput, unstoppable applications with full-stack customizability.https://t.co/gOdTLqV353
Celestiaは、データ可用性に特化したモジュラー型ブロックチェーン。モジュラー型とは、パーツを組み合わせてネットワークを構成できることを意味し、他のプロジェクトはデータ可用性に関わる処理をCelestiaに任せ、トランザクションの処理や決済に特化した独自ブロックチェーンを稼働させることができる。
今回調達した資金の用途については明確には説明していないが、発表では今後の開発に使うことが示唆されている。
例えば、Celestiaのコア開発者のコミュニティが今月に、ブロックサイズを1ギガバイトに拡張する計画を発表したことに言及。そして今後は、1秒間に2万4,000のトランザクションを処理できるとされるVisaのネットワークが複数並行して稼働するようなネットワークを構築することを目指すとした。
Celestiaの共同創設者Mustafa Al-Bassam氏は以下のようにコメントしている。
データ可用性のレイヤーとしてCelestiaを2023年にローンチした時はブロックスペースを、インターネットに例えるとダイヤルアップからブロードバンドに拡張した。
これからコア開発者は、検証可能性と処理時間を維持したまま、ブロックスペースを光ファイバー回線に拡張しようとしている。
Celestiaのメリット
Celestiaは23年10月にメインネットにベータ版がローンチされて以降、初期のエコシステムが構築されている。現在までにCelestiaのエコシステムには、トランザクションの処理を行う20のロールアップチェーンがローンチした。
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モジュラー型の対義語にあたるのは「モノリシック型」。「モノリシック=monolithic」という英単語には「単一な」といった意味があり、ブロックチェーン領域では「複数の役割を1つのネットワークで担当すること」を指す。
ブロックチェーンは拡張性が大きな課題であると指摘されることが多く、現在では役割を分担するモジュラー型の構造が普及してきている。
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