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イーサリアムの大型アップグレード「Pectra」 第1段階は2025年初頭に実施予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Pectra、2段階実施で合意

暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのコア開発者らは19日、オンライン会議を開催。次期アップグレード「Pectra(ペクトラ)」を2回に分けて実施することで合意した。

これは、今回のアップグレードの煩雑さを軽減するための措置である。段階的に行うことで、実装がよりスムーズになり、ネットワークの運用でバグが発生する可能性が低くなる見込みだ。

開発者らは、前回12日の会議の段階で、Pectraは一度に行うには範囲が広すぎるため、リスクを最小限に抑えるために分割することで概ね合意していた。

関連:イーサリアム次期アップグレード「Pectra」、2段階の実施案が浮上

各段階の実装計画

第1フェーズ(段階)では機能改善に重点を置き、第2フェーズでは、開発者が追加機能を実装することに焦点を当てる。

第1フェーズは、2025年初頭に実施予定で、現在のところ、8つのイーサリアム改善提案(EIP)が含まれる。

イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が提案したEIP-7702もこのフェーズで導入される見込みだ。これは、スマートコントラクトウォレットの、ユーザーエクスペリエンスを向上させることを目的としている。

その他、イーサリアムのネットワーク効率やユーザーインターフェイスの強化に重点を置く見込みだ。実装する範囲を狭くすることにより、遅延があるとしても最小限に抑える狙いがある。

第2フェーズで実施される項目についてはまだ検討中だが、イーサリアムのインフラストラクチャ部分の強化が行われる予定だ。

イーサリアム仮想マシン(EVM)のアップデートや、データ可用性サンプリングを改善するために設計された機能「PeerDAS」の導入が含まれる可能性がある。

PeerDASは、レイヤー2含め、ネットワーク全体のデータの一貫性と可用性を向上させることが期待されているものだ。また、BLOB(ブロブ)容量を向上させるプロトコルを実装するEIP-7594も実施項目として提案されている。

ブロブは、イーサリアムのブロックに添付する一時的なデータパケット。イーサリアム仮想マシンに永続的には保存されないため、ブロックチェーンの永久ストレージを圧迫することなく、大規模データ転送を実現できる。

関連:イーサリアム「BLOB」にデジタルアートを記録する方法 Ethscriptionsが導入

関連:イーサリアム、ビットコイン建の価値が21年4月以降最低水準に CryptoQuantが要因を分析

レイヤー2(L2) とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

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