Web3セキュリティを専門とする株式会社KEKKAI(代表:杜瑪)はこの度、国内外のWeb3事業者に対してセキュリティソリューションを提供する新ブランド「KEKKAI LABS」の設立をお知らせいたします。
KEKKAI LABSでは、プロダクトのコードに脆弱性の有無をホワイトハッカーが調査する「KEKKAI Audit」と、すでに大手のウォレット開発会社にも導入済みで、数行のコードでウォレットセキュリティ機能を実装できる「KEKKAI API/SDK」を提供し、Web3業界全体のセキュリティ性向上に貢献してまいります。
KEKKAI LABS設立の背景と目的
KEKKAIはこれまで、Web3ユーザー向けに、ブラウザ拡張機能「KEKKAI Plugin」やスマホアプリ「KEKKAI Mobile」を通じてセキュリティソリューションを提供してまいりました。
その中で、Web3におけるセキュリティの重要性を改めて認識するとともに、ユーザーサイドだけでなく、サービス提供者側のセキュリティ性の向上が必須であると確信しました。
2023年には、合計1.8billion ドルのセキュリティ被害が発生しましたが、その多くが事業者側の体制やプロダクトの脆弱性によって発生しています。また、事業者や開発者へのヒアリングからも、プロダクトのセキュリティソリューションへの需要を認識しました。
その一方で、Web3セキュリティの領域は専門性も高いことから、国内にこの分野を専門としている会社は多くありません。そこで、KEKKAIのサービス運営や、日々の研究開発を経て得られた知見をもとに、本格的なTo B向けセキュリティサービスを開始するに至り、それに伴い「KEKKAI LABS」という新ブランドを設立しました。
今後は、弊社の強みであるWeb3セキュリティの専門性を活かし、事業者向けセキュリティソリューションを提供することでKEKKAIのビジョンである「すべての人が安心できるWeb3.0を」と言うビジョン実現に向けて展開してまいります。
公式ウェブページ:https://kekkai.io/labs
お問合せ:https://kekkai.io/feedback?opt=audit
サービス内容
KEKKAI Audit
KEKKAI Auditは、ブロックチェーン上に構築されたアプリケーション(Dapps)や、スマートコントラクトにハッキングリスクなどの脆弱性がないかを、デプロイする前にKEKKAIがレビューし、脆弱性チェックの結果やセキュリティスコアをまとめたレポートを作成するサービスです。
Web3プロジェクトにとってデプロイ前のコード監査は非常に重要です。一度ブロックチェーン上にデプロイしてしまうと、内容の修正が困難であることに加えて、一度ハッキングされると被害額は甚大です。
Certikのレポートによれば、2023年にはコードの脆弱性が原因の資金流出事件が197件発生し、約3億ドル(約450億円)の被害につながっています。
KEKKAIではKEKKAI Plugin・KEKKAI Mobileの運用を通して得たノウハウと、24時間365日行なっているオンチェーン分析で得た知見をもとに、Web3セキュリティの専門家として事業者に対して同サービスを提供するとともに、マーケティング領域での支援というのも強みとしています。
KEKKAI API /SDK
KEKKAI MobileとPluginにおける3つのリスク検知機能(下図)をパッケージング化、わずか数行のコードでセキュリティ機能をアプリケーションに安価で組み込めるSDK・APIサービスを展開しています。
リアルタイムのリスク検知により導入企業のウォレット経由での個人資産流出を防ぎエンドユーザー様の個人資産流出リスクを軽減し、セキュリティ体験を向上させるのみならず、流出によるレピュテーションリスクの軽減にもつながります。
KEKKAI会社概要
株式会社KEKKAI は、2023年設立のWeb3セキュリティ会社です。
現在、ユーザー向けにトランザクションのシュミレーション分析により危険検知ができるPC専用Web3セキュリティツール「KEKKAI Plugin」、セキュリティ機能搭載ブラウザアプリ「KEKKAI Mobile」を運営中。
法人向けにはDappsのセキュリティ脆弱性がないかレビューする「KEKKAI Audit」と、PluginとMobileに搭載されている取引シュミレーション・リスク検出機能パッケージ化した「KEKKAI API・SDK」提供をしています。
今後はサービス向上と、様々な角度からユーザーのセキュリティー改善のためのサービスをリリースし、業界全体の環境改善に貢献していきたいと考えております。