- 欧州委がMiCA実施状況と公開協議の論点を報告
- AI活用とサイバー耐性も議題、次回は2027年
日EU規制フォーラムで暗号資産を議論
金融庁は6日、欧州委員会と4日と5日に東京で開催した「日EU合同金融規制フォーラム」第7回会合の共同声明を公表した。デジタル金融の分野では、暗号資産やステーブルコイン、トークン化の進展について意見交換したという。
会合は金融庁の尾﨑有国際総括官と、欧州委員会金融安定・金融サービス・資本市場同盟総局(DG FISMA)のアレクサンドラ・ジュール=シュレーダー次長が共同議長を務めた。欧州中央銀行(ECB)や欧州証券市場監督機構(ESMA)をはじめ、EU側から5機関の幹部も参加した。
関連記事:ステーブルコインの100万円上限、金融庁研究会で議論 全銀協は慎重
金融庁は2日、デジタル・分散型金融に関する研究会の第2回会合を開き、ステーブルコインの100万円上限やレンディング規制を議論した。JPYCとSBI VCトレードが上限の見直しを求めた一方、全銀協は慎重な検討を求めた。
欧州委がMiCAの実施状況を報告
共同声明によると、欧州委員会はEUの暗号資産市場規制(MiCA)の実施状況と、最近終了した公開協議の主要論点を報告した。金融庁もデジタル金融をめぐる最近の動向を説明した。ただし、声明は双方が示した具体的な内容までは明らかにしていない。
MiCAは、EU域内での暗号資産の発行や交換・保管などのサービスを包括的に定めた規則だ。ステーブルコイン関連の規定は2024年6月30日、残りの規定は同年12月30日に適用が始まった。事業者は1つの加盟国で認可を得れば、EU全域でサービスを提供できる。
国内では2026年7月15日、暗号資産を資金決済法から金融商品取引法(金商法)の枠組みに移す改正法が成立した。インサイダー取引規制の導入や情報開示の整備など、投資家保護の枠組みを整える内容で、施行は2027年の見込み。
AIとサイバー対策、次回は2027年
デジタル金融の分野では、金融サービスにおけるAI活用やサイバー脅威の高まりも取り上げた。参加者は、AIの利用を安全かつ透明に保つための「責任あるイノベーション」の重要性を強調した。フロンティアAIによって変化するサイバー脅威を踏まえ、サイバーレジリエンス(耐性)を高める必要性も確認した。G7やG20、金融安定理事会(FSB)の場で規制・監督上の協力を続けることでも一致した。
会合ではほかに、サステナブルファイナンスや保険、銀行規制、資本市場も議題となった。銀行の自己資本規制「バーゼルⅢ」の最終要素については、日本がすでに完全実施済みであることを参加者が確認した。次回会合は2027年にブリュッセルで開く予定。
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