Braveブラウザ、Googleから独立した独自検索エンジン「Brave Search」導入へ

Braveが検索エンジン導入へ

プライバシーに焦点を当てた新世代のブラウザ「Brave」は3日、検索エンジン「Tailcat」を買収したことを発表した。

TailcatをBraveブラウザの基盤にして、プライバシーを保護した検索エンジンの導入を目指す。市場シェア90%を占める米Googleなど、大手IT企業から独立したサービスを提供することが狙いだ。

Brave Softwareが開発するBraveブラウザは、利用を開始する際に検索エンジンを選択することができるようになっている。

現在は大手IT企業のサービスの利用が主流となっているが、今回の買収によって、自社独自の検索エンジン「Brave Search」の導入計画を明かした。

グーグルなどのサービスと違い、Tailcatの検索エンジンはIPアドレスを収集せず、個人識別情報も利用しないことで、Braveブラウザ同様、プライバシー重視の姿勢を打ち出したものとなる。なお、Brave Search導入後も、デフォルトの検索エンジンは選択できるようにするという。

Brave SoftwareのBrendan Eich最高経営責任者(CEO)は、仮想通貨メディアCointelegraphに対し、「現在は検索エンジンの統合に向けて取り組んでおり、Brave Searchは最初は利用者を限定してローンチする予定。2021年の夏までには全ユーザーが利用できるようにしたい」と述べている。

さらに、「過去1年でBraveの月間アクティブユーザー数は、1100万人から2500万人超に増加した。2021年はさらなる増加を期待している」と意欲を示した。

関連仮想通貨BATとは|新世代のブラウザ「Brave」の特徴と将来性

ロードマップを発表

Braveは先月、新たなロードマップ(事業計画)を発表した。

今後はウォレット機能の刷新や、DEX(分散型取引所)機能の追加を予定。Braveウォレットはイーサリアム(ETH)のウォレットとして、リワード機能や口座としての機能、ノンカストディアル口座(秘密鍵をユーザー自身が管理)を統合して提供するという。

またDEXにおける手数料割引特典など、独自通貨BATの有用性を拡大する手段が多く示された。将来的にBATをeコマース等の分野で利用できるよう研究を行うとしている。

関連Braveブラウザ、新ロードマップでDEX機能やウォレット刷新を予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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