米マイクロストラテジー、社員に確定拠出年金でビットコイン投資を提供へ

ビットコイン投資を可能に

米マイクロストラテジー社は26日、401(k)プラン(確定拠出型企業年金)を通して暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に投資できる選択肢を、同社の従業員に提供していく方針を発表した。

米大手金融サービス企業フィデリティ・インベストメンツの401(k)プランを利用するとし、これからもビットコインにおいて同社が企業のパイオニアになっていかなくてはならないと説明。上場企業として初めて、401(k)プランを通してビットコインに投資できるようにしたいと意欲を示した。

401(k)プランとは

公的年金に加えて任意で加入できる企業年金の一種。企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行う年金制度のことで、運用結果に基づいて年金給付額が決定される。

▶️仮想通貨用語集

マイクロストラテジー社は上場企業として最も多くのビットコインを所有していることで定評があり、現在、所有するビットコインは129,218BTC(6,300億円相当)に上る。セイラー氏は今月、投資家向けのレターで、今後もビットコインの買い増しを継続すると説明した。

関連米マイクロストラテジーCEO「今後もビットコイン買い増しを継続」

フィデリティ・インベストメンツの401(k)プランは26日にWSJが先駆けて報じたばかりだった。401(k)でのビットコイン投資は早ければ今年中旬ごろには利用可能になる予定だ。

同社の確定拠出年金口座は、約23,000社の企業が福利厚生プログラムとして採用。現在、2,700万人以上の人々が使用しているという。

関連米フィデリティ、退職金口座でビットコイン投資可能に=WSJ報道

401(k)プランのメリット

フィデリティ・インベストメンツのサービスが実現すれば、加入者は仮想通貨取引所の口座なしにビットコインに投資できるようになり、また課税時期が給付時まで繰り延べられる課税繰延口座から投資できるといったメリットもある。

公式発表では、同社の退職金提供プラットフォームのデイブ・グレイ責任者が「従業員にデジタル資産へのアクセスを提供したいという要望や、仮想通貨を長期的な投資戦略に利用したいといった需要が増加している」と説明した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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