PancakeSwap、Aptosブロックチェーンへの展開を提案
Aptos上でユーザー獲得へ
大手DEX(分散型取引所)PancakeSwapのチームは20日、レイヤー1ブロックチェーン「Aptos」にプラットフォームを展開する提案を行なった。
Aptosはトランザクションコストが安価で、処理能力が高いなどの特長を備え、次世代のL1ブロックチェーンであると評価(現在のTPSはわずか7.62)。提案の投票は23日までで、可決すれば2022年4Q(10月から12月)にPancakeSwapをAptos上で展開する計画だ。
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PancakeSwapは以下の4つの機能をAptos上で即座に展開することを望んでいる。PancakeSwapで最も優れた機能をエコシステムに持ち込み、Aptosを主導するDEXになることを目指すとした。
- Swap
- Farms
- Pools
- IFO(Initial Farm Offerings)
一方でAptosは今週メインネットをローンチしたばかりの新しいブロックチェーンのため、徐々に展開は行っていくと説明している。
PancakeSwapはCAKEトークン所有者に価値をもたらすため、マルチチェーン対応していくことを計画。最初はBNBチェーン上に構築されたが、今月にイーサリアムへの対応を開始した。
今後はAptosでユーザーを拡大するため、初期利用者にCAKEトークンのインセンティブを提供することも計画。優れたプロジェクトも呼び込めるように展開を進めていくと述べている。また、Aptosチームとの協業はすでに開始しているとした。
PancakeSwapは11日、ロードマップ(計画表)を公開。4Qにはマルチチェーン対応を進めていくと説明していた。
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Aptosとは
Aptosは、メタ(旧フェイスブック)が開発を手がけていたディエム(旧リブラ)の元開発者が創設。PancakeSwapは、Aptosに展開すると決めた理由の1つに「Aptosチームは暗号資産(仮想通貨)のプロダクトに対し深い知識を持っており、以前にWeb3プロジェクトを主導していた」ことを挙げている。
もともと注目度が高く、メインネットローンチ直後には、米コインベースやFTX、バイナンスといった大手取引所が一斉に仮想通貨Aptos(APT)を上場。テストネットのNFT(非代替性トークン)保有者に向けたエアドロップ(無料配布)も実施され関心を集めた。
その後17日には、トークノミクスの詳細が公開されている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します