- ロシアにてビットコイン関連ウェブサイトの廃止見直し
- ロシアの最高裁判所が、サンクトペテルブルクの市裁判所に対し、仮想通貨ウェブサイトであるbitcoininfo.ruの禁止を求める控訴を見直すよう命じたことを公表しました。さらに、ビットコイン関連の情報を投稿するサイトを禁止した2017年5月の判決は、2018年2月に検察庁によって覆されています。
- 規制緩和の提案
- 2月に、ロシア連邦経済発展省の役員達は、仮想通貨による取引利益、個人収入への課税の撤廃、ICOへの投資上限額の引き上げ、非居住者達のICO参加制限の撤廃など、仮想通貨規制の緩和を提案しました。
ロシアが仮想通貨サイトの禁止を見直す
ロシア国営通信社RAPSIは、ロシアの最高裁判所が、サンクトペテルブルクの市裁判所に対し、仮想通貨ウェブサイトであるbitcoininfo.ruの禁止を求める控訴を見直すよう命じたことを公表しました。
2016年にサンクトペテルブルクのVyborgsky地方裁判所では、そのウェブサイトを禁止する判決が取られました。
裁判所では、ビットコインが”仮想決済、蓄財の方法”としてロシアの法律に違反していると主張されていました。
このbitcoininfo.ruというウェブサイトは現在オフラインになっています。
ウェブサイトのアクセスを追跡するeasycounter.comによると、bitcoininfo.ruは、アクセスの85.7%がロシア連邦からのものであり、ロシア内で884556位の位置につけています。
サンクトペテルブルクの裁判所はその見直しを回避
サンクトペテルブルクの市裁判所は、抗告裁判において地方裁判所の判決を見直さないことを決定しました。
しかし、3月に市裁判所は、そのビットコインに関する情報を投稿するウェブサイトを禁止するという第一審での判決を取り消しました。
仮想通貨規制に対しては未だ賛否両論が残る
ビットコイン及び、仮想通貨の規制に関する議論は、未だロシア政府の役員の間で続いていくようです。
2017年5月に、サンクトペテルブルクのOktyabrsky地方裁判所は、ビットコインに関する情報を投稿するウェブサイトを、禁止する判決を下しました。
しかし、2018年2月にサンクトペテルブルクの検察庁は、その2017年5月での判決を覆しました。
検察庁は、裁判所に対し、「特に政治的な対象」において法律の施行を監督し、ロシア連邦及び、不特定多数の個人の代表として行動することを訴えました。
ロシア連邦通信局の地域部署が利害関係人に当たります。
裁判所の第一審判決では、”e-currency(電子通貨)”の自由市場は、仮想通貨でのドラッグ、武器、偽造書類の取引やその他の犯罪行為への使用に繋がると主張されていました。
さらに、ビットコインを含む仮想通貨が、闇経済の発展を促進してしまうため、ロシア連邦では合法的に使用されるべきでないとされていました。
仮想通貨規制内容について
2月に、ロシア連邦経済発展省の役員達は、仮想通貨規制の変更を提案しました。
役員達は、仮想通貨での取引利益及び、個人収入は、課税されるべきでないこと、そして、ICOへの投資制限を50,000ルーブル(約8.8万円)から500,000ルーブル(約88万円)に増額することを提案しました。
これらの提案が実現すると、ロシアのトークン所有者達は、他国のトークンへの投資も行うことができるようになり、海外の取引所を利用することができるようになります。
さらに、役員達は、非居住者達のICOへの参加制限の撤廃も提案しました。
厳しい規制を緩和させる提案は、以前、非課税は適切であると証言した副財務大臣を務めるAlexei Moiseev氏によって好意的に受け止められましたが、ICOへの個人投資額の増額は、未だ議論の余地がありそうです。
Russia’s Supreme Court Calls For Review Of Bitcoin Website Ban
Apr 22, 2018 by Lester Coleman
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