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ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

クリプト市場マーケットレポート(12/11日AM10時執筆)

ビットコインはFOMCの利下げ発表を受け、一時9万4,000ドル台まで上昇したものの、その後反落した。執筆時点では24時間比でマイナス圏にあり、デリバティブ市場を中心とした「事実確定売り」が優勢となっている状況である。

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12月10~11日相場状況

FOMC発表前後およびナスダック大引けのタイミングでビットコインは9万4,000ドルまで上昇したが、その後9万1,000ドル前後まで下落した。短期間での激しい乱高下により、アクティブOIは大きく減少しており、市場のポジションがほぼ整理されつつあることが確認できる。

成行注文の動向を見ると、FOMC発表後は現物市場で買いが入っている一方、デリバティブ市場では売りが優勢である。すなわち、利下げ発表を受けた現物買いが続いているものの、デリバティブ市場のロングポジション解消による売り圧力がそれを上回り、価格を押し下げている構図である。

オプション市場ではプット・コールレシオが低下傾向にあり、市場心理は強気方向へ傾斜している。下値については8万5,000ドルおよび8万ドルのプットポジションが支持線として意識される一方、10万ドルのコールポジションが最大建玉となっている。市場参加者の中心的な見立ては、10万ドル付近を上値目標とする強気姿勢である。

一方で、8万〜8万5,000ドル帯のプット増加も確認されることから、中短期的には「10万ドル〜8万ドル」のレンジが市場参加者の主要な予測領域となっている。

ビットコインは主要アセットが上昇するなか、独歩安の展開となっている。過去2か月間の相関係数は、ダウ工業平均 -0.37、S&P500 -0.22、ゴールド -0.55 と逆相関が強まっている。これは、ビットコイン固有の内部環境が影響している可能性が高い。

代表的な内部要因としては、①10月のバイナンスにおけるフラッシュクラッシュ ②11月のBalancerからの流出事故を契機とした一部ステーブルコインのデペッグなどが挙げられる。これらの事象により一部投資家が損失を被った可能性があり、クリプト市場全体への資金流入が鈍化していると推察される。

現状分析

FOMCを通過した現状では、典型的な事実確定売りの局面にある。アクティブOIが減少していることから、現物買いによる短期的な反発の可能性は残るものの、今後目立ったイベントが予定されていないため、年末にかけて軟調基調となるリスクがある。

特に、欧米の機関投資家は19日前後からクリスマス休暇入りするため、市場への新規資金流入は期待しにくい。過去8年の動向を見ても、CMEにETH先物が上場した2020年を除き、クリプト市場は総じて軟調である。

さらに、例年クリスマス付近は流動性が低下しやすく、急騰・急落が発生しやすいことから、引き続き慎重なモニタリングが必要である。

  • 12/16日 米小売統計
  • 12/16日 米雇用統計
  • 12/19日~ 欧米クリスマス休暇

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
X-Bankクリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
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