自社株のトークン化などを検討か
米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していると「ブルームバーグ」が12日に報じた。
テザー社は以前、同社の幹部は否定したが、最大200億ドル(約3.1兆円)の資金調達を行うために投資家と協議していることが報じられている。株式のトークン化や自社株買いなどの流動性対策は、この調達後に実施する計画だという。
最大200億ドルの資金調達に向けて協議を行なっていることもブルームバーグが今年9月に報じていた。テザー社の評価額は約5,000億ドル(約78兆円)になるとし、実現すればオープンAIやスペースXと同水準の企業価値で非上場企業のトップクラスになると大きな注目を集めた。
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今回、テザー社がトークン化や自社株買いなどを検討していることは、複数の情報筋から得た情報としてブルームバーグは報じている。
報道によれば、株式の流動性確保を模索する背景には、5,000億ドルよりもディスカウントになる2,800億ドルの評価額にもとづいて株式を売却しようとする投資家がいたこと、IPO(新規株式公開)の時期が明確になっていないため投資家が資金の回収を何年も待たなくてはいけない可能性があることなどがあるようだ。
なお、このような売却が行われれば今後の資金調達に影響するが、テザー社はブルームバーグに対し、ディスカウント価格での売却計画は実施されないことを明確に確認していると説明している。
トークン化を巡ってはテザー社は昨年、あらゆる資産のトークン化を簡素化するプラットフォーム「Hadron by Tether」を発表した。
株式、債券、ステーブルコイン、ロイヤリティポイントなど幅広い資産のトークン化に対応し、機関投資家やファンドマネージャー、政府から民間企業まで幅広い層に向けた発行・投資・資本市場テクノロジーの新たな道を開くとしている。
また、先月にはHadron by Tetherを通じて、資産運用会社クレインシェアーズ、トークン化証券プラットフォームのビットフィネックス・セキュリティーズと戦略提携を結んだことを発表した。



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