技術、規制、販路で連携
ステーブルコイン大手のテザーは6日、資産トークン化プラットフォームハドロン・バイ・テザー(Hadron by Tether)を通じて、資産運用会社クレインシェアーズ(KraneShares)、トークン化証券プラットフォームのビットフィネックス・セキュリティーズ(Bitfinex Securities)と戦略提携を結んだと発表した。
発表によると、3社はそれぞれの強みを生かす。ハドロン・バイ・テザーがトークン化技術基盤を提供し、ビットフィネックス・セキュリティーズはエルサルバドルの規制当局認可のもと、流動性確保を含む運用面を担う。クレインシェアーズはETFの専門知識とグローバルな販売網を活用する。この提携により、機関投資家の需要を見極め、実物資産のトークン化を推進するという。
テザーのパオロ・アルドイノ最高経営責任者は「今回の提携は、テザーとビットフィネックス・セキュリティーズが資本市場の進化を支援する姿勢を示すものだ。クレインシェアーズとの協力により、従来の投資商品と次世代金融インフラを結びつけることができる」と述べた。
トークン化証券市場、5年で300倍超の成長へ
トークン化証券市場が急拡大している。市場規模は2025年の約300億ドル(約4兆5,000億円)から、2030年には10兆ドル(約1,500兆円)に達する見込みだ。
今世界の金融資産総額は700兆ドル超に上る(約10京5,000兆円)。現在トークン化されている資産は300億ドル程度にとどまり、巨大な成長余地が残されている。
ブロックチェーン技術の成熟と規制環境の整備が進めば、不動産、債券、株式など幅広い資産クラスでトークン化が加速する見通しだ。3社の提携は、こうした市場拡大を見据えた動きだ。
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