
評価額5000億ドルで調達
ブルームバーグは26日、ソフトバンクグループとキャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが、ステーブルコイン発行大手テザーの大型資金調達への参加を検討していると関係者情報として報じた。テザーは約3%の株式と引き換えに150億~200億ドルの調達を目指しており、約5,000億ドルの評価額での取引となる。
5,000億ドルの評価額が実現すれば、テザーは世界で最も価値の高い非上場企業の一つとなり、オープンAIやマスク氏のスペースXと同水準に位置づけられる。テザーの株主とされるカンター・フィッツジェラルドは今回の資金調達を助言している。
関連:テザー、評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か=報道
ソフトバンク、カンター・フィッツジェラルド、テザーは共同でビットコイン準備金企業トゥエンティワン・キャピタルのパートナーとなっている。同社は43,514 BTCのビットコインを保有し、上場企業として現在第3位のビットコイン保有者となっている。
エルサルバドルを拠点とするテザーは流通供給量1,730億ドルのUSDTを発行する世界最大のステーブルコイン企業だ。同社は年内に米国市場向け規制対応ステーブルコインUSATのデビューを予定しており、米国でのプレゼンス拡大を進めている。
一方、テザー米国部門のボー・ハインズCEOは今週ソウルのカンファレンスで「資金調達計画はない」と話した。ステーブルコイン市場全体は昨年から1,220億ドル増加し総額約3,000億ドルに達しており、スタンダード・チャータード銀行は2026年末に7,500億ドル到達を予測している。
関連:テザー、評価額5000億ドルで最大200億ドルの資金調達を検討か=報道
関連:ビットコイン・イーサリアムの最高値は?2025年末までの価格予測と注目イベントまとめ