
同社顧問は否定
ブルームバーグは23日、世界最大のステーブルコイン発行会社テザー・ホールディングスが最大200億ドルの資金調達について投資家と協議していると関係者情報として報じた。同社は約3%の株式と引き換えに150億〜200億ドルの調達を目指しているという。
報道によると、この取引により同社の企業価値は約5,000億ドルとなり、オープンAIやマスク氏のスペースXと同水準に達する可能性がある。直接競合のサークル・インターネット・グループの時価総額約300億ドルを大幅に上回る規模となる。
テザーのデジタル資産・米国戦略担当戦略顧問のボー・ハインズ氏は火曜日のソウルカンファレンスで、同社に資金調達計画はないと述べた。一方、関係者によると投資家はここ数週間でデータルームへのアクセスを得て参加検討を進めており、年内の取引完了を予想している。
テザーは時価総額1,720億ドルのUSDTを発行する最大のステーブルコイン企業として、保有準備金を米国債などに運用し利息収入を得ている。7月の発表によると第2四半期に49億ドルの利益を計上し、アルドイーノCEOは利益率99%と主張した。
同社はトランプ大統領の仮想通貨推進政策を受けて米国復帰の基盤整備を進めている。2021年に準備金に関する虚偽表示で4,100万ドルの罰金を支払い規制当局と対立した経緯があるが、先日米国規制対応ステーブルコインの計画を発表している。
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