
米国規制準拠のステーブルコインUSATを発表
世界最大級のステーブルコイン発行企業テザー社が9月12日、米国規制に準拠したドル担保ステーブルコイン「USAT」を発表した。同時にトランプ政権の仮想通貨評議会元高官のボー・ハインズ氏をテザーUSATのCEOに任命するとも明らかにした。
ハインズ氏は年末までにUSATの発行を目指すと述べた。USATは既存のUSDTを補完する位置づけで、企業や機関投資家向けに現金や従来の決済システムに代わるデジタル選択肢を提供する。
新しいステーブルコインは米国で成立したジーニアス法に準拠して設計される。仮想通貨インフラ企業アンカレッジ・デジタルが発行者として、カンター・フィッツジェラルドが準備金管理と優先プライマリーディーラーとしての役割を担う。
テザー社のパオロ・アルドイノCEOは、同社が米国債保有者として世界18位にランクしており、ドルの持続的な力を深く信じていると述べた。USATはデジタル時代におけるドルの優位性確保へのコミットメントを示すものとしている。
USATチームはハインズ氏の出身州であるノースカロライナ州シャーロットに拠点を置く予定だ。アルドイノCEOは取引所も重要だが、ユーザーとの仲介業者を減らし、人々に直接届けることに重点を置くと強調した。
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