準備資産を詳しく評価へ
ザ・ブロックは12月13日、大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案したと報じた。ムーディーズは債券や企業の信用力を評価する世界3大格付け会社の1つで、金融市場において重要な役割を担っている。
ムーディーズは「ステーブルコイン債務の信用力を評価し、格付けを付与する」と述べ、ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを最初に評価すると説明した。資産の格付けと関連カウンターパーティの格付けを使用して資産の信用品質を評価するという。
ムーディーズは各適格準備資産のタイプと満期に応じて市場価値リスクを推定することにより、市場価値の考慮事項に対処する。分析により、各資産タイプの価値に適用される前払率が算出される。さらにステーブルコインの運用リスク、流動性リスク、技術リスク、その他の考慮事項を検討して最終的な格付けを決定するという。
最近成立した米国のジーニアス法(ステーブルコイン法)は、発行企業が保険加入銀行の預金や米国債などの安全な資産を含む高流動性準備金を保有しなければならないと規定している。ムーディーズは「クロスセクター格付け方法論」が、発行企業のステーブルコイン活動が他のあらゆるものから効果的に分離されているステーブルコインに「世界的に適用される」と述べた。効果的な分離とは、準備資産がステーブルコイン債務を満たすためにのみ使用できることを意味し、ステーブルコイン発行企業またはその関連会社の破産状況でも同様だという。
供給量で世界最大のステーブルコインUSDTの発行企業テザーは、過去にステーブルコインを裏付けるために保有する準備金の透明性レベルに基づいて精査を受けてきた。同社は10月に米国債への総エクスポージャーが1,350億ドルに達したと明かした。
一方で、大手格付け会社S&Pグローバル・レーティングは先日、テザーのUSDTに対する評価を最低の「5(弱い)」に引き下げた。テザーのパオロ・アルドイノCEOはS&Pが同社の財務状況を誤解していると反論し、70億ドルの余剰資本と約230億ドルの留保利益を保有していると強調した。
関連:テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調



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