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マイナンバーカードからWeb3ウォレット作成、「マイナウォレット」イーサリアム財団支援先に選出 We3ウォレット関連技術を開発するa42x株式会社

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイナンバーに紐づくWeb3ウォレット

We3ウォレットのセキュリティ技術開発を手掛けるa42x株式会社は8日、現在開発段階にある「マイナウォレット」が、イーサリアム財団の研究開発助成プログラムに選ばれたことを発表した。

「マイナウォレット」は、日本独自の身分証明書である「マイナンバーカード」を活用したWeb3ウォレット管理サービスだ。送信者が受信者のマイナンバーカードをスキャンすると、即座に一意のアドレスを割り出し、暗号資産(仮想通貨)やNFTなどのデジタル資産を簡単に送付できる。

受信者視点のマイナウォレットの特長として、特別なセットアップやアプリの事前インストールが不要であることが挙げられる。送金や決済を行いたい時にアプリをダウンロードすればよく、新規ユーザーのオンボーディングを促しやすくする。

また、マイナウォレット上の仮想通貨やNFTを送付する際の認証要件にマイナンバーカードのスキャンを設定し、セキュリティを強化できるほか、マイナウォレットで特定の NFT を所有しているかどうかを確認し、スマートロック等の解錠(認証認可)に活かすこともできる。

a42xは、累計申請件数で9000万人(2月26日時点)を超えるマイナンバーカードを活用することで、子どもからお年寄りまで、すべてのひとが複雑な操作や技術を意識することなく、web3・ブロックチェーン技術を活用したサービスにアクセスできる世界を目指す。

ウォレットの生成は、マイナンバーカードを一度タッチするだけ。そして、カードに保存されている情報を基に、常に同じウォレットアドレスが生成される。この簡便さがユーザビリティの向上に寄与する。

マイナウォレットは「Account Abstraction(アカウント抽象化)」という新技術を活用している。この技術は「スマートアカウント(ERC-4337)」としても知られ、ウォレットアカウントにおいてスマートコントラクトの利用を容易にするものだ。セキュリティ要件の付加により、秘密鍵の紛失や暗号資産の盗難といった問題を軽減することが期待されている。

関連:Visaのイーサリアム実験報告書、「アカウント抽象化」による取引機能を探求

a42xとは

このたび、a42xはイーサリアム財団の「ERC-4337 Account Abstraction」に特化した「Grant Round」に採択された。a42xの代表取締役である橘博之氏は「マイナンバーカードとアカウント抽象化を組み合わせることで、1億人以上がWeb3を意識することなくサービスにアクセスできる世界を目指す」と主張している。

現在、マイナウォレットは公的個人認証サービス(JPKI)と連携し、高度な本人確認機能をウォレット内で実現する開発を進めている。これにより、自己管理型ウォレットの所有者の確認がより容易となり、AML規制に準じたデジタル資産の出庫先ウォレットとしても利用できるようになる見込みだ。

また、将来的にはゼロ知識証明を用いたプライバシー保護機能の追加も予定されている。これにより、第三者への情報公開を最小限に抑えつつ、eKYCや年齢確認などの機能を実現することを目指している。

a42x株式会社は2022年末に、Web3開発コンペティション「ETHIndia」で、Account Abstraction関連技術を使用したWeb3ウォレット「MetaMask」およびイーサリアム財団から2nd Prizeを受賞した。

ゼロ知識証明とは

証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明する暗号メカニズム。プライバシーを保護しながらデータの正当性を保証する。

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