- AIエージェント向けに先行提供
- 一般提供は今夏の予定
先行アクセス開始
仮想通貨ウォレット大手のメタマスクは6日、AIエージェントに仮想通貨取引の実行を委ねられるウォレット「エージェント・ウォレット」の先行アクセス提供を開始したと発表した。ユーザーが自己保管型で秘密鍵を管理したまま、事前に定めた条件の範囲内でAIエージェントに取引を任せられる仕組みだ。
先行アクセス版では、ユーザーが支出上限や許可するプロトコルを事前に設定した上で、リスク許容度に応じて「ガードモード」と「ビーストモード」のいずれかを選択する。設定した条件を踏まえ、AIエージェントが取引の実行判断を行う。
取引プラットフォームのハイパーリキッドや、ロビンフッド・モナドなど対応するEVMチェーン上での取引実行にも対応。ERC-7821規格に基づくバッチスワップの実行や、単発取引の事前準備も行える設計となっている。
ガス代の支払いにあたっては、実行するチェーンのネイティブトークンを保有していなくてもよい。移動対象のトークン自体でガス代を精算する仕組みがあわせて導入されている。
対応するEVM取引には、実行前に残高変動や承認内容を示す取引シミュレーション、セキュリティ企業ブロックエイドによる脅威検知、MEVボットへの価値流出を防ぐMEV保護機能が組み込まれている。これらの仕組みを経てなお損失が生じた場合、条件を満たす取引については月間最大1万ドルの補償制度「トランザクション・プロテクション」が用意されている。
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人的承認の仕組み
取引がユーザーの設定した条件から外れた場合やリスクがあると判定された場合、実行は自動的に停止され、二段階認証(2FA)による承認待ちの状態になる。ユーザーはメタマスク・モバイルまたはメール内の承認リンクから内容を確認し、承認または却下を選択する。
危険フラグが立った取引は自動実行の対象から外れ、レビュー待ちとして表示される。AIエージェントがこの確認手続きを回避することはできないという。
対応フレームワークと今後の展開
接続対応するAIエージェントフレームワークには、クロード・コードやコーデックス、オープンクロー、ヘルメス、オープンコード、カーソルなどが挙げられている。
先行アクセス版は、すでに開発環境やAIエージェントフレームワークを使いこなしているテスターを主な対象としており、そこで得られた知見を踏まえた上で一般提供に移る計画だ。
メタマスクは一般提供を今夏に開始する予定としている。
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