WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「トークン化RWAのAUMが5兆円に到達」バイナンスが市場の現状と展望をレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 2つの指標からRWAトークン市場を分析
  • 2030年のトークン化株式市場規模55兆円予想

トークン化株式の市場が急成長

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのリサーチ部門は18日、現実資産(RWA)トークン化の最新動向についてレポートを発表。今後は、単により多くの資産をオンチェーンに持ち込むことだけでなく、発行された資産を流動性、貸付、担保市場などで活用できるようにすることが鍵だとしている。

レポートによると、2026年9月15日時点で、オンチェーンRWAトークンの運用資産総額(AUM)は341.8億ドル(約5兆円)に達しており、年初来で85.2%増加した。債券・マネーマーケットファンド(MMF)が182.9億ドルで最大カテゴリーを維持する一方、株式のAUMは約44億ドルだが390.4%という大きな伸びを記録している。

この2カテゴリーだけで、市場全体の増加額の4分の3以上を占める格好だ。成長のスピードは資産クラスによって大きく異なっており、金(ゴールド)・コモディティは46.6%、プライベートクレジットは43.6%、不動産は17.9%の伸びにとどまった。

関連記事:強気相場の次の柱はRWAか、ウィンターミュート分析

ウィンターミュートは、ビットコインETFやステーブルコインに続く次の資金流入チャネルとしてRWA(現実資産のトークン化)に着目していると分析した。評価額は1年で3倍に拡大し、規制整備や担保活用が追い風になっているという。

トークン化資産の活用状況

レポートは、RWAの次の段階は、保有者が購入後にこれらの資産をどのように活用できるかにかかっているとして、二つの指標から分析した。

「PAR(プログラマブル資産比率)」はトークン化資産と、その原資産の市場規模を比較する指標であり、「CAR(資本活性化率)」はトークン化された資本のうち、どの程度がオンチェーンで実際に運用されているかを測定する指標だ。

現在、様々な資産全体のPARはわずか約0.01%にすぎず、トークン化はまだごく初期段階にあることが分かる。またCARは約12%であり、既存のトークン化資産の活用余地も、まだ大きく残されている状態だ。

資本活性化率(CAR)は、具体的にはトークン化資産のうち、どの程度が流動性プールやレンディング(貸付)、担保市場などのアプリケーションに投入されているかを測定するものである。

出典:バイナンスリサーチ

資産別ではプライベート・クレジット(非公開の形で企業などに対して行われる融資・貸付のこと)のCARが49.67%と最も高い。また、株式は年初来で1.95%から7.54%へと上昇し、最大級の伸びを記録したカテゴリーだ。

株式のオンチェーン活用は、流動性プールが65.4%、レンディングが28.1%を占め、合わせて93.5%に達している。つまり現在のところは、取引流動性や担保利用が中心である。

バイナンスリサーチは以前のレポートで、2030年のトークン化株式の運用資産総額が保守的シナリオで610億ドル(約10兆円)、基本シナリオで3,490億ドル(約55兆円)、強気シナリオで9,870億ドル(約155兆円)に達すると予測していた。現在の市場規模44.3億ドルをあてはめると、それぞれプログラマブル資産(トークン化資産)比率(PAR)が約0.04%、0.23%、0.65%まで伸びることになる。

その上で今回のレポートは、PARとCARの両方が共に上昇することが業界にとっては重要だとの見解を述べた。PARが高いほど資産基盤が拡大し、新たな金融アプリを支えることができる。一方、CARが高いほどトークン化資産の有用性が高まり、その後の普及を促進する可能性があるとしている。

バイナンスリサーチは11日にトークン化株式に特化したレポートも公開していた。この中では市場の競争軸が「発行競争」から「流通・利用競争」へと移りつつあるとして、資産活用手段を重視している。

関連記事:トークン化株式は「流通・利用競争」の段階へ移行中=バイナンス・リサーチ

バイナンス・リサーチの分析によると、トークン化株式の取引高は年初来急拡大している。bStocksとロビンフッドが取引高の多くを占めており、DeFiでの活用も進んでいる。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/06 火曜日
14:25
三井住友銀など9社、デジタル証券セカンダリー取引でDvP決済を実証完了
三井住友銀行・大和証券・SBI証券など9社が、ST二次流通取引でステーブルコインを活用したDvP決済の実証「Project Trinity」フェーズ2を完了。T+2のDvP決済の実現可能性を、法務・技術・業務運用の3面で一定程度確認した。
14:00
ZachXBT、ラザルス関連の中国系犯罪シンジケートに顧客を装い潜入丨Bybit事件関連の資金経路を特定
独立系アナリストのZachXBT氏が、ラザルスの盗難資金を洗浄した中国系グループに顧客を装って潜入。累計10億ドル超の洗浄に関与した組織と、Bybit事件のウォレットを特定した調査内容を解説する。
13:42
SBI証券ら9社、ステーブルコインでデジタル証券の同時決済──実現性を一定程度確認
SBI証券と大和証券を含む9社は6日、ステーブルコインを使ったセキュリティトークンの同時決済の業務運用検証が完了したと発表した。証券会社間での決済の実現可能性を一定程度確認し、制度・市場の整備動向を注視しながら今後の対応を検討する。
13:15
東アジアの仮想通貨経済、日本が2位 分散型取引所の利用が盛ん=チェイナリシス
チェイナリシスが東アジアの仮想通貨市場を分析。市場規模は韓国が首位で、日本、香港、中国と続いた。韓国ではAIトークン、日本はDEX、中国はP2Pの動きが注目されている。
13:00
米上場ストライブ、266億円相当ビットコイン購入──世界5位に
ストライブは5日、2,000BTCのビットコインを1億6,900万ドルで購入し、総保有量が2万9,462BTCのビットコインになったと発表した。購入資金の61.5%は優先株の販売で調達した。
11:04
米財務省、仮想通貨と偽慈善団体でハマスに送金した資金網を制裁
米財務省外国資産管理室は2日、偽の慈善団体と仮想通貨でハマスに200万ドル超を送金していた個人・団体5者を制裁対象に指定した。対象者の米国内資産は凍結され、米国人との取引は原則禁止となる。
10:15
クラーケン親企業ペイワード、一部の機関投資家向けに24時間決済を開始
仮想通貨取引所クラーケンの基盤を担うペイワードが、シンガポール・ガルフ・バンクとの提携で24時間・週7日の即時決済を可能にした。決済は米ドル建てで一部顧客向けに始まり、対象は順次広がる計画だ。
10:00
JPYSC用いた日本初「ステーブルコイン普及債」、年利5.0%で募集開始
日本初「ステーブルコイン普及債」が10月6日から募集開始。円建てステーブルコインのJPYSCで利払いと償還を行う自己募集型デジタル社債で、年利5.0%、一口10万円。発表会と個別取材から、仕組みと制度課題、今後の展望を報じる。
09:50
欧米富裕層のデジタル資産投資実態、2月の急落で投資意欲上昇=コインシェアーズ調査
ビザの調査でアジア太平洋の消費者の46%が5年以内のステーブルコイン利用に前向きだった。コインシェアーズ調査では米欧7市場の富裕層投資家の過半数がデジタル資産を保有している。
09:10
ビットコイン、上昇上位15日を除くと3年間11%の損失に=グレースケール分析
グレースケールは5日、ビットコインの3年間の累積リターンが上昇率上位15日を除くと約225%から11%の損失に転じるとするレポートを公表した。投資を見送って価格変動の落ち着きを待つことにも機会損失が生じるとの見方を示した。
08:15
米上場DeFiデベロップメント、1株あたりのソラナ保有量が2桁増の見込み
米上場企業DeFiデベロップメント(DFDV)は5日、ソラナ保有量が8月12日以降に約11%増加したと発表した。9月末の1株あたり純資産価値は8月比で100%超増える見込みで、優先株の初回配当も支払った。
07:30
ジーキャッシュ、次期アップグレード『NU7』をテストネットで稼働
ジーキャッシュが5日、次期アップグレード「NU7」をテストネットで稼働させた。ブロック生成間隔は75秒から25秒に短縮され、取引手数料の60%を準備金に積み立てる新制度も導入される。メインネットでは11月5日前後の実行を目標としている。
07:00
ビットマイン、1.5万ETHを追加購入|供給量5%目標に99%到達
ビットマインは5日、直近1週間で1万5,112ETHのイーサリアムを購入したと発表した。保有量は602万ETHのイーサリアムとなった。
06:34
米財務省、仮想通貨ミキシング規則案を撤回 正当な活動を妨げる懸念で
米財務省傘下の金融犯罪取締ネットワークが、2023年10月提案の仮想通貨ミキシング報告義務付け規則案を撤回すると通知した。定義の広さが正当な活動を萎縮させかねないとの懸念を踏まえた判断で、金融機関の既存の義務に変更はない。
06:10
米CFTCとSEC、ビットコインやイーサリアム・XRPを原則証券でないと共同解釈
米商品先物取引委員会のセリグ委員長は5日の講演で、個人向けレバレッジ仮想通貨取引を扱う取引所に、連邦登録の新区分「仮想通貨市場」を設ける枠組みを示した。州免許か連邦登録かを選べる仕組みで、準備金証明の義務化案も含む。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧