WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

インドのトークン化社債の実験プロジェクト「Demat 2.0」、3社が計約165億円を調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • スマートコントラクトなどの技術を活用
  • 中央銀行デジタル通貨に紐づける仕組みを採用

社債をトークン化

インド証券取引委員会(SEBI)は10日、社債をトークン化するパイロットプロジェクト「Demat 2.0」を開始したことを発表した。

発表では、現時点ですでに3社が実際に社債を発行したという実績も紹介。スマートコントラクトなどの新しい技術を使い、社債の発行や償還などの処理を速めたり、効率性を高めたり、間違いを減らしたりしようとしている。

スマートコントラクトとは

あらかじめプログラムされた条件に応じて自動で契約を執行する仕組みを指す。スマートコントラクトの機能が実装されている代表的なブロックチェーンはイーサリアム(ETH)。

プレスリリースによると今回の内容は、インド準備銀行(RBI、中銀)のサンジャイ・マルホトラ総裁とSEBIのトゥヒン・カンタ・パンディ委員長によって、インド開催のイベントでも発表された。一方でSEBIは書面で内容を公表している。

Demat 2.0とは、プロジェクト名であると同時に、社債の新しい発行・保有・取引・決済方法をテストする市場インフラの名前でもある。社債を分散型台帳上でデジタルトークンとして発行する仕組みで、台帳は指定の預託機関が所有している。

また、インド準備銀行の金融機関向け(ホールセール型)の中央銀行デジタル通貨(CBDC)に紐づけられていることもDemat 2.0の特徴の1つで、資金の支払いと資産の受け取りを同時かつ不可分に行う仕組みを導入した。他にも、スマートコントラクトによって、利子の支払いや償還などが自動化されるという特徴もある。

発表では、米国など他国で社債がトークン化されている事例を挙げた上で、その事例の多くは個々の発行体が別々のプラットフォームでトークン化を行っていると指摘。その上で、以下の特徴を満たす国はインドが初めてであると主張した。

  • 分散型台帳上でネイティブに発行
  • 国の法定預託機関が所有権を記録
  • CBDCで決済
  • 既存の市場インフラ内で運営

関連記事:インド中央銀行が仮想通貨「禁止寄り」方針を再主張、銀行の保有禁止求める

インドの中央銀行インド準備銀行が仮想通貨の禁止方針を再主張し、銀行の保有・取引禁止を要求した。税務当局も海外取引所経由の課税逃れリスクを警告しており、政府内で規制強化を求める動きが強まっている。

プロジェクトの現状

プロジェクトの現状については、すでに3社がトークン化社債を発行したと説明。発行額は合計で102.5億インドルピー(約165億円)だと述べている。

まずは2026年9月7日に「REC Limited」という企業が、トークン化社債の発行によって50億インドルピーを調達。投資家の数は18だった。

次に同9日、「L&T Limited」が50億インドルピーを調達しており、投資家の数は4。また、同日に「IIFL」が2.5億インドルピーを調達し、投資家の数は1だった。

発表では、Demat 2.0は段階的に進めていくと説明。第一段階としての発行を今後も進めた後、既存のRFQ(Request for Quote、マーケットメイカーによる価格提示を通じた売買)プラットフォームでの売買に拡大したり、個人投資家にアクセスを提供したりしていく計画だとした。

なお、今回発行される社債については、規制の枠組みなどに変更はなく、所有権を記録する技術が変わったと説明。新たな有価証券や資産クラスを作る試みではないとした。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/27 火曜日
19:40
自民ブロックチェーン推進議連、米国視察を報告 DeFiや予測市場を議論
自民党ブロックチェーン推進議連が第37回会合で、8月の米国視察を報告した。SEC・CFTCなど米当局の姿勢や予測市場の扱いを共有し、JBAはDeFiの法的位置づけや仮想通貨の「電子的財産権」明確化を提言した。金融庁の検討状況も紹介。
16:30
ギャラクシーデジタル、「ビットコインに好ましい状況」と強気見解
米ギャラクシーのリサーチ責任者が、ビットコインは底を打ち蓄積の好機だとの独自見解を披露した。一方で、50週線割れなど強気な見方が変わる条件も示した。
16:00
米CFTC、仮想通貨取引所の任意登録を推進
米CFTCのセリグ委員長が26日、仮想通貨取引所が任意で連邦登録できる制度の整備を進めているとXで明らかにした。議会が停滞する中、デリバティブ市場に近い保護を取引所にも広げる狙いだ。28日にはAI取引の初フォーラムも開く。
13:55
BNBスタンダード、世界最大のBNB財務企業としてナスダックでオープニングベル
BNBトレジャリー企業のBNBスタンダード(BNC)がナスダックでオープニングベルを鳴らした。社名変更と新CEO就任を記念した式典にはバイナンス創業者のCZ氏も登壇し、BNBチェーンの成長を振り返った。
12:50
米通貨監督庁、決済用ステーブルコインへの参入を銀行に呼びかけ
米OCCがコミュニティ銀行にステーブルコイン関連機能の開発検討を呼びかけた。ジーニアス法関連規則では間接的利回りの障壁となる項目が削除され銀行業界からは懸念も出ている。
11:25
イーサリアム財団「プライバシーとセキュリティは切り離せない機能」
イーサリアム財団は、プライバシーを向上させるウォレットツールを支援する意思を示した。攻撃や不正流出の事案に言及し、プライバシーとセキュリティは切り離すことはできないと強調している。
11:20
ソラナ・カンパニーが香港の戦略企業に選出、バリデータ稼働などを計画
仮想通貨ソラナのトレジャリー企業ソラナ・カンパニーは、香港政府の戦略企業誘致室から戦略企業に選出されたことを発表。オフィスを構えたり、バリデータ稼働したりすることなど計画を説明した。
11:05
デモと通信障害のフランスでビットチャットに注目、SNSアプリで首位
ツイッター共同創業者のジャック・ドーシー氏が手がけるビットチャットが、全国規模のデモと通信障害の後にフランスのSNSアプリ部門で首位となった。ネット接続なしで使え、ビットコインを裏付けとする電子現金の決済機能も備える。
11:05
SBI・スターテイル、ブラックロックとトークン化MMF連携を検討へ
SBIとスターテイルがブラックロックと基本合意し、トークン化MMFと円建てステーブルコイン「JPYSC」の連携を検討する。BUIDLで先行するブラックロックの狙いと、JPYSCのパブリックチェーン移行という焦点を整理する。
11:00
クラーケン親会社、ハイパーリキッドで米規制下の仮想通貨無期限先物を展開へ
ハイパーリキッドは27日、クラーケン親会社ペイワードが米規制下の無期限先物市場を同プロトコル上で展開する意向を発表した。規制当局の承認が前提で、参加者を限定する追加機能は試験環境で公開された。
09:50
リップルが米信託銀行設立で最終承認を獲得、ステーブルコイン準備金を保管可能に
米通貨監督庁がリップルの信託銀行に最終承認を出した。ステーブルコインRLUSDの準備金管理と企業向けの仮想通貨保管を連邦の監督下で担い、2025年12月の条件付き承認から設立手続きが完了した。
08:30
ビットコインの2026年末目標価格、シティなど3社が引き下げ 15万ドルまで約88%上昇必要
シティグループなど3社が、ビットコインの目標を年初から引き下げた。約8万ドルから従来の年末目標15万ドルに届くには約88%の上昇が必要で、イラン戦争による原油高や米長期金利の上昇などの逆風が続いている。
07:55
アビバ、XRPL上で英ファンドをトークン化 従来の商品全体の規模は4兆円超
リップルは、XRPL上でアビバ・インベスターズが、スターリング・リクイディティ・ファンドをトークン化したシェアクラスをローンチしたと発表。両社は以前から協業している。
07:30
予測市場カルシ、S&P指数の公式値で決済する契約を提供へ 指数大手と提携
米指数大手のS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスと予測市場プラットフォームのカルシが提携を発表した。カルシの今後の指数連動契約は公式指数値で決済される。S&Pはビットコイン指数など仮想通貨指数も提供している。
07:05
米アンソロピックが上場へ、過去最大のIPOとなるか トークン化株は未発表
AI大手アンソロピックが26日、ナスダック上場に向けた登録届出書(S-1)を米証券取引委員会に提出した。トークン化株については、バックパックやエックスストックスからアンソロピック株の発表はまだ確認できていない。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧