- リップルとアビバは以前から協業
- 米ドルファンドに続きアビバのトークン化は2例目
XRPL上で英ファンド提供
リップルは26日、XRPレジャー(XRPL)のブロックチェーン上でAvivaの資産運用部門「Aviva Investors(アビバ・インベスターズ、以下アビバ)」が、スターリング・リクイディティ・ファンドをトークン化したシェアクラスをローンチしたことを発表した。
もともとのスターリング・リクイディティ・ファンド全体(2002年ローンチ)は運用資産残高(AUM)が220億ポンド(1ポンド=210.19円換算で約4.6兆円)で、アビバで最大規模のファンドであるとリップルは説明。資格を満たした投資家は、トークン化した形態でも投資できるようになったと述べた。
両社は以前から協業を行っていることが明らかになっている。リップルは今年2月、従来のファンドをトークン化することを目的にアビバとパートナーシップを締結したことを発表していた。
その後、アビバは今年7月、米ドルのリクイディティ・ファンドのシェアクラスをXRPL上でトークン化したことを発表。今回発表された内容は、アビバのファンドにおける2例目のトークン化である。
スターリング・リクイディティ・ファンドは、欧州連合(EU)の規制に準拠したアイルランドのマネー・マーケット・ファンドで、格付の高い短期債務証券へのエクスポージャーを提供する。
マネー・マーケット・ファンドとは
投資家から資金を集めて運用する投資信託の一種。国債などで安全性の高い運用を行うことが特徴である。
このファンドはデジタルツインモデルで構築されており、これは既存のオフチェーンのファンド構造における完全性を維持しながら、オンチェーンで保有状況を表す仕組みを採用していることを意味する。
この仕組みでは、XRPLでトークン化したシェアクラスも、従来のファンドと同様の投資家保護や流動性などの恩恵を受けることが可能だという。
なお、トークン化の実現には、野村ホールディングスなどが設立したデジタル資産カストディサービス企業Komainu(コマイヌ)やデジタルインフラプラットフォームLicuidoが支援。また、ファンドのカストディはBNYが担う。
関連記事:英大手金融機関の幹部71%、トークン化が金融サービスを変革と予想 ロイズ調査
ロイズの第10回「金融機関センチメント調査」で、英国の大手金融機関幹部の71%がトークン化による金融サービスの変革を予想した。期待するメリットなどについても回答している。
トークン化資産クラスの規模
今回の発表では、上述した米ドル版と合わせると合計で8,600万ポンド(同約181億円)がトークン化した資産クラスに投資されており、アビバは欧州で最大規模のトークン化マネー・マーケット・ファンド運用企業の1社になったと主張した。
トークン化したスターリング・リクイディティ・ファンドへはアビバ自身も5,000万ポンドを投資しているという。
今回の発表で、リップルのトレーディング・マーケット部門でシニアバイスプレジデントを務めるNigel Khakoo氏は、「伝統金融とデジタル金融の架け橋として、当社は機関がXRPL上で価値を移動・管理・保有・トークン化することを支援している。XRPLは、機関が必要とするコンプライアンスやプライバシー、セキュリティの機能を提供している」とコメントした。
また、アビバのMark Versey CEOは、「リップルとのパートナーシップは再度、我々の取り組みにおいて非常に重要になった。トークン化の可能性を模索していく中で、今後も協業していくことを楽しみにしている」とコメントした。



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