- 関連フィッシングサイト1,500件以上を確認
- iOS 26.3以降は修正済み、iOS 18は18.7.7へ
DarkSword関連の偽サイト1,500件超
ブロックチェーンセキュリティ企業のスローミスト(SlowMist)は24日、iOSの脆弱性を突く攻撃ツール「DarkSword」に関連するフィッシングサイトを1,500件以上確認したと、Xで明らかにした。同社の脅威監視システム「MistEye」による分析で、ECサイトや大手取引所、仮想通貨ウォレット、ゲームサービスなどを装って利用者を誘い込んでいるという。同社はiPhoneとiPadの利用者に、iOSを速やかに更新するよう呼びかけた。
DarkSwordは、iOSに存在した6つの脆弱性(ソフトウェアの欠陥)を組み合わせ、アプリを隔離する仕組み(サンドボックス)を抜けて端末内の情報を盗む。狙うのは、キーチェーン(パスワードの保管機能)の認証情報や、端末に保存されたウォレットの秘密鍵、メモのデータなどだ。細工されたページをSafariで開くだけで攻撃が始まる。グーグルの脅威インテリジェンスグループ(GTIG)と、セキュリティ企業のiVerify、Lookoutが3月に公表し、その後コードがインターネット上に流出した。
関連記事:アップル、悪用疑いのiOS脆弱性を修正 専門家はウォレット窃取を示唆
アップルがiOS 26.7.1を公開し、特定個人を狙う高度な攻撃に悪用された可能性があるCoreGraphicsの脆弱性を修正した。SlowMistのCISOは仮想通貨ウォレット窃取に使われたゼロデイの可能性を指摘したが、アップルは詳細を明らかにしておらず、関連は確認されていない。
攻撃サーバーで10件の侵入成功
スローミストは10月19日、稼働中の攻撃サーバーを分析した報告書も公表している。管理画面には30日間で2万187件のページ閲覧と1,187件の侵入の試行が記録され、成功した10件のうち9件はデータの持ち出しまで進んでいた。攻撃が成立するのは、iOS 18.6から18.7.2と、iOS 26.0から26.1だという。
ほかのセキュリティ企業も新たな手口を報告している。iVerifyは10月8日、金融機関の職員のiPhoneで見つかった亜種「P7 DarkSword」を公表した。米Censysは攻撃用サーバーを調べ、写真やメモに保存されたシードフレーズ(ウォレットを復元するための単語列)を探し出す機能を確認した。Malwarebytesによれば、9月には新型iPhoneの予約販売を装った偽サイトも見つかっている。
iOS更新とメモへの保存に注意
アップルは、DarkSwordが悪用した脆弱性をiOS 26.3までにすべて修正した。iOS 18を使い続ける端末向けにも、4月1日にiOS 18.7.7の配信対象を広げている。更新は設定アプリの「一般」から「ソフトウェアアップデート」で行える。スローミストは、ウォレットの認証情報やシードフレーズをメモに保存しないよう求め、不審なアプリにも注意を促した。更新前の端末で不審なページを開いた覚えがある場合は、そのページを開いていない別の端末で新しいウォレットを作り、資産を移すよう勧めている。
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