ゴールドマン・サックス、仮想通貨取引所FTXと協業か=FT報道
仮想通貨取引所FTXのCEOと会合
米金融大手ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)と大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン・フリードCEO(通称:サム氏)は、3月にカリブ地方で会合を開いていたことが分かった。複数の情報筋の話として「Financial Times」が昨日報じた。
話し合いの内容は主に3つで、両社の協業の可能性、仮想通貨の規制対応、FTXの資金調達。Financial Timesは「今回の会合は、仮想通貨企業が伝統金融領域に与える影響が大きくなっていることを示す最新の事例である」とした。
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まず、両社の協業については、仮想通貨取引のマーケットメイクで協業する可能性について話し合った模様だ。具体的な内容まで報じられていないが、ゴールドマン・サックスがデジタル資産市場で存在感を高めようとしていると、情報筋の1人が話したという。他にも、ゴールドマン・サックスがFTXに銀行サービスを提供することも議題に上がったとしている。
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マーケットメイクとは
マーケットメイクは、金融市場における取引方法の1つで、取引所から指定された値付け業者(マーケットメイカー)が、常時「売り」と「買い」の気配値(指値)を提示し、投資家の売買を成立させる方法。(SMBC日興証券参照)
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次に仮想通貨の規制対応については、ソロモン氏がサム氏にアドバイスを行ったようだ。特に米商品先物取引委員会(CFTC)との関係について話をしたという。FTXの米国部門「FTX US Derivatives」は、ゴールドマン・サックスのようなCFTC認定の先物取引業者(FCM)の仲介なしで、証拠金デリバティブ取引を直接精算できるようCFTCに要請した経緯がある。
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3つ目のFTXの資金調達については、サム氏が短期的には、主に私募での資金調達方法を模索しているとした。FTXが株式を上場させる場合、ゴールドマン・サックスが関わる可能性についても話し合われた模様だ。サム氏はFTXを上場させるかについて、最終的な決断は行わなかったと情報筋の1人は明かしている。
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昨年サム氏はFinancial Timesに対し、「もし、FTXがコインベースやバイナンスに勝って世界最大の仮想通貨取引所になった場合、ゴールドマン・サックスのような金融機関を買収することも不可能ではなくなる」と述べたという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します