はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米CFTC委員長の議会証言、FTX提出のデリバティブ改正案も焦点に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米下院公聴会で証言

米商品先物取引委員会(CFTC)のRostin Behnam委員長は3月31日、下院農業委員会の公聴会で「CFTCの現状」について証言。議員からは、デジタル商品先物市場の規制に関する質問が相次いだ。

CFTC(商品先物取引委員会)

CFTCとは、「Commodity Futures Trading Commission」の略で、商品取引所に上場する商品や金利、デリバティブ全般など、米国の先物取引市場を監督する米政府機関。1974年設立

▶️仮想通貨用語集

2017年にCFTC委員に指名されたBehnam委員長は昨年から1年間、CFTC委員長代理を務め、今年1月4日に委員長に就任。暗号資産(仮想通貨)に関するCFTCの監督権限拡大を方針として掲げている人物だ。

Behnam氏は冒頭陳述で、「デリバティブ業界の人口は変化しており、伝統的な金融ではなく、テクノロジー部門からの参入も増加している」と現状を説明。また「情報とテクノロジーによって力を得た」個人投資家が先物市場に多く参入していると指摘した。

このような「ユニークな現象」が市場に大きな影響を与える中、CFTCの急を要する意思決定にも影響を及ぼすようになっていると、同氏は語った。

関連:米上院、新たなCFTC委員長を承認

FTX US Derivativesの申請

公聴会では、大手取引所FTXの米国部門で、デリバティブ取引に特化した「FTX US Derivatives」(以下FTX.USと表記)から提出された、デリバティブ清算機関のシステム改正申請について、焦点が当てられた。

FTX.USは、CFTC認定の先物取引業者(FCM)の仲介なしで、証拠金デリバティブ取引を直接精算できるようCFTCに要請している。現在、CFTCは、FTX.USの申請に対するパブリックコメントの提出を求めているところだ。

農業委員会のDavid Scott委員長は、FTX.USの新たな精算システムの提案は、十分に検証されておらず、「非常に懸念している」とコメント。それに対し、Behnam委員長は、パブリックコメント期間を延長することで、提案を慎重に検討している段階であり、この提案を支持するかどうかの決定には至っていないと答えた。

同時にBehnam氏は、FTX.USの提案は「禁止されているわけではなく、商品法に違反するものでもない」と指摘。CFTCを率いる立場としては、全ての利害関係者と市場参加者が、市場にアイディアを提示し、意見交換ができる機会を提供する責任があると述べた。

さらに「この提案が、最終的に効率的な取引の実行とリスク軽減につながる可能性がある」と主張し、CFTCには「責任あるイノベーション」を育成することが求められていると付け加えた。

関連:米国版FTX、米仮想通貨デリバティブ取引所を買収完了

今後の展開

FTX.USの提案については、5月11日までがパブリックコメント募集期間となっている。その後、同月末までにCFTCスタッフによる円卓会議を開催し、非仲介取引と市場構造について話し合う予定だという。

Behnam委員長は、デジタル商品の定義を設けることが、「ほぼ規制されていない市場」に対する規制整備の重要な一歩であると主張。そして、その定義の設定はCFTCが担うべきだとした。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/13 火曜日
17:09
ビットバンク、コスモス(ATOM)取扱開始、手数料無料キャンペーン実施
ビットバンクがコスモス(ATOM)の取扱いを開始。6月12日までメイカー・テイカー共に手数料0%のキャンペーン実施中。現物取引、販売所、貸出の3サービスに対応、「貸して増やす」なら年率最大5%の運用も可能だ。
14:15
韓国大統領選、仮想通貨現物ETF導入公約で実現性高まる
6月の韓国大統領選で与党「国民の力」党と野党「共に民主党」の両候補が仮想通貨現物ETF承認を公約した。人口の約30%が仮想通貨取引を行う韓国で、各党が若年層を含む仮想通貨投資家にアピールしている。
13:45
米SECのアトキンス新委員長、仮想通貨規制改革を明言
米SECのアトキンス新委員長が仮想通貨円卓会議で、旧体制下の「場当たり的」政策を批判し、仮想通貨規制の改革方針を発表した。発行・保管・取引の3分野で具体策を示している。
13:18
ビットコインのデフレ化加速か、セイラーのストラテジー社のBTC買い占めが影響
ストラテジー社のビットコイン購入ペースが市場に与える影響をクリプトクオントのCEOが分析。供給不足とデフレ圧力が強まり、BTCの価格安定化に向けた新たな力が働いている。
12:18
市場予想上回る米中関税引き下げ合意で「リスク選好」強まる 機関投資家の資金流入は4週連続増
トランプ政権の米中関税合意で市場の不確実性が緩和し、日米株式市場では株価が大きく上昇した。ビットコイン(BTC)は10万ドル台維持した。仮想通貨ETFへの資金流入4週連続増加で年初来67億ドルまで到達した。
12:00
ザ・グラフ(GRT)とは?将来性・買い方|Web3時代の検索インフラ
プロジェクトがGRTを選ぶ ブロックチェーンの取引量は日々うなぎ登り── NFT、DeFi、ゲーム、DAO……あらゆる Web3 アプリが生み出すオンチェーンデータは、もはや個…
11:30
米上場のGD Culture Group、440億円超調達でビットコインとトランプコイン購入計画
米ナスダック上場企業GD Culture Groupが最大3億ドルの資金調達を発表。ビットコインと公式トランプコインの購入を含む仮想通貨戦略を展開していく。
11:00
ナカモトとナスダック上場企業、1000億円を調達しBTC保有開始へ
ナスダック上場企業カインドリーMDは、仮想通貨ビットコインのトレジャリー企業ナカモトホールディングスと最終的な合併契約で合意。1000億円を調達しビットコイン戦略を開始する。
10:45
トランプ一族関連「アメリカン・ビットコイン」、ナスダック上場へ前進
トランプ大統領の息子エリック氏が戦略責任者を務める「アメリカン・ビットコイン」がグリフォン・デジタルとの合併契約を締結した。ナスダック上場を目指している。
09:42
米デル、ビットコイン保有提案を拒否 8500億円超の資産は現金・債券で維持
デル・テクノロジーズが全米公共政策調査センターによる58億ドルの現金準備の一部をビットコインに転換する株主提案を正式拒否。マイクロソフトも同様の提案を却下した経緯あり。
08:25
トランプ大統領晩餐会コンテスト終了、TRUMPコイン上位220名が招待へ
トランプ大統領の公式ミームコイン「TRUMP」の運営チームが上位220名の保有者を対象とした晩餐会コンテストの終了を発表。参加者には限定NFTも付与予定だ。
07:55
ナスダック上場企業、ビットコインなど保有の1億ドル規模準備金創設へ
ナスダック上場のアンバーは、1億ドル規模の仮想通貨エコシステム準備金の創設計画を発表。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどを保有することや、創設の目的を説明した。
07:40
コインベース株価9%超上昇、S&P500指数入りを好感
米最大の仮想通貨取引所コインベースがS&P 500指数に採用決定。5月19日から指数入りし、発表後に株価が9%超上昇。純粋な仮想通貨企業としては初のS&P 500入りとなる。
07:15
アーサー・ヘイズ「仮想通貨も株も全て買いだ」
著名トレーダーのアーサー・ヘイズ氏が「全て買え」と強気発言。米中が90日間の大幅関税引き下げで合意し、ビットコインは10.4万ドル突破したが、その後反落。
06:20
トランプ大統領のSNS『Truth Social』、ミームコイン発行のうわさを否定
ドナルド・トランプ氏所有のTruth Socialが新たなミームコイン発行を準備していると報じられた。「次のTRUTHは最も重要なもの」との投稿がSNSで物議を醸している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧