規制下でデリバティブ提供可能に
グローバル大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX傘下の米国向け取引所FTX.USは25日、米仮想通貨デリバティブ取引所LedgerXへの買収が終わったことを発表した。LedgerXは「FTX US Derivatives」となる。
LedgerX is now FTX US Derivatives! 🙌https://t.co/x2bioJxSGq
— Zach Dexter (@zachdex) October 25, 2021
FTX.USがLedgerXを買収することを発表したのは8月末で、当時は買収手続きが10月に終了する見込みがあるとした。
買収額は明かされていないが、先週親会社FTX Trading Ltd.がシリーズB-1で約480億円を調達したことが発表された際、サム・バンクマン・フリードCEOはメディアの取材で「今年はすでに570億円を超えた複数の買収を行なってきた」と話していた。
FTX.USは本家FTXと異なって、デリバティブ取引を提供していない。LedgerXを買収することによって、CFTC(商品先物取引委員会)に規制された先物やスワップ、オプションを提供できるようになる。LedgerXはニューヨークを拠点とする、仮想通貨デリバティブ取引を提供する企業で、CFTCからデリバティブ提供の許可を取得している。
また、FTX.USは米国でコンプライアンスを満たしたサービスを拡充しつつある。先日、ソラナ(SOL)基盤のNFTのマーケットプレイスをローンチしていた。
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