460億円調達
大手グローバル仮想通貨取引所FTXを運営する企業FTX Trading Ltd.は1月31日、シリーズCで460億円を調達したことを発表した。企業価値が昨年10月の約2.8兆円から3.7兆円に増加してきたようだ。
資金調達ラウンドにおけるベンチャーキャピタルの出資は段階的に行われており、シリーズCはスタートアップ企業の黒字経営が安定し始め、IPO(株式市場への上場)やM&Aが意識される最終成長フェーズとされる。
今回のラウンドに参加したのは既存投資家のソフトバンクVision Fund 2、シンガポールの政府系ファンドTemasek、Lightspeed、Tiger Globalなど。また、新規投資家のParadigmも出資した。これらの投資家は先週発表されたFTXの米国事業体「FTX.US」の460億円規模のシリーズAにも参加していた。
FTXは現在、デリバティブ取引所としてバイナンスに次ぐ2位の出来高を持つ大手だ。一方、The Blockのデータによると、グローバルのビットコイン(BTC)先物出来高においてはバイナンスやOKEx、Bybitの後を追っている。
また、FTXはここ数ヶ月の間、現物取引の種類を大幅に増やし、法定通貨ブリッジなどの機能拡張も図っている。先日では世界で利用できる仮想通貨のデビットカード(Visaカード)を公開。また、日本国内ユーザーを対象とした新たな取引サービスを提供する可能性も浮上した。