CoinPostで今最も読まれています

数ヶ月以内にロシアでブロックチェーン技術関連の法整備完了か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロシアのブロックチェーン技術に関する法整備
ロシアは、数ヶ月以内に、ブロックチェーン技術に対する法的枠組みを整備することを宣言しました。Dvorkovich副首相は、様々なプロジェクトを過度に規制しないため、詳細なものでなくとも、ある程度の規制の枠組みを作成する必要性を語りました。
ロシアのブロックチェーンに対する姿勢
ロシアのプーチン大統領が、以前その技術を同国の発展の為に必要な技術だと認めていることからも、ロシアは、ブロックチェーン技術に対し、比較的寛容で、その将来性に期待していると思われます。

ロシアはブロックチェーン技術に期待している

ロシアで法規制を受ける技術は仮想通貨だけではありません。

同国は、数ヶ月以内に、ブロックチェーン技術に対する法的枠組みを整備することを宣言しました。

ロシアは、非中央集権的な仮想通貨を率先して支持してはいませんが、多くの業界では、ブロックチェーン技術に積極的に取り組んでいます。

ロシア大統領の Vladimir Putin氏は以前、ブロックチェーンを同国の発展の為に必要な技術だと認めました。

これによって、ロシアは政府システムにブロックチェーンを組み込むため、規制の枠組みを整備しなくてはならなくなったのです。

ブロックチェーン技術の法整備は近い

実際に、イタルタス通信によると、法整備の概要は後数ヶ月で完成する可能性があるとされています。

この発表は、副首相のArkady Dvorkovich氏(以下、Dvorkovich氏)によって行われました。

彼は、この事について、プレハーノフ経済大学の生徒達との対談の際に言及しました。

以下が、Dvorkovich氏の発言の訳文の引用です。

「様々なプロジェクトを過度に規制しないため、詳細なものでなくとも、ある程度の規制の枠組みを作成するのは必要不可欠な事であると言えます。

そして、出来るだけ早く整備できるように現在取り組んでいます。

その枠組みは数ヶ月のうちに完成する見通しで、ブロックチェーンに関する法的問題の数々を解決することができればと考えています。」

広がる関心

ブロックチェーン技術は、当初、飽くまでも仮想通貨のサポート技術であると捉えられていましたが、その有能性は広く認知され、今では、多くの業界にて使用されています。

特に、その高いセキュリティ及び、記録の不変的な特性が評価されています。

さらに、ブロックチェーン技術は変わらず仮想通貨の基盤となる技術でもあるため、その技術は中央銀行や、政府が独自のデジタル通貨を発行する際にも必要になってくるのです。

ロシアは、自国でCryptoRubleという独自の通貨の発行に関心を持つ国の一つでもあります。

第一副首相のIgor Shuvalov氏も、ブロックチェーン技術が、ロシアを経済的な面で次のステージに押し上げる糸口になる可能性を持っていると言及しました。

CoinPostの関連記事

ロシア政府発行の仮想通貨:クリプトルーブルを法定通貨にする法案が提出される
ロシア政府発行の仮想通貨クリプトルーブル(cryptoruble)を法定通貨にするための法案が提出されました。発行を急ぐことはないと結論が出されたロシアの仮想通貨でしたが、1月初頭、プーチン大統領が仮想通貨発行の必要性を改めて表明しました。

仮想通貨という枠組みを超えて

このタイプの技術は、以前よりロシアで注目されてきました。

2017年にも、Masterchainと呼ばれるイーサリアムブロックチェーンを利用したソフトウェアが作られました。

このMasterchainは、決済機関及び、金融スタートアップで構成され、ロシア中央銀行によって先導された、Fintech Associationによって作成されています。

ブロックチェーン技術は、安全でセキュリティの高い保存方法を提供するだけでなく、あらゆるデータを創作物または、記事に効率的に組み入れることが可能で、知的財産権(IP)の保護にも応用することができます。

2018年月にも、ロシアの不動産抵当貸付庁(Agency for Housing Mortgage Lending、AHML)が、国家登録局(Rosreestr)、政府所有のロシア開発銀行であるVnesheconombankとの合同チームを結成しました。

この共同チームは、将来的にブロックチェーン技術を使用して、建物の共同所有契約を実現したいと考えています。

ロシアはブロックチェーン技術を許容

ロシア最大の銀行であるSberbankの代表を務めるHerman Gref氏は、以前、世界で最も活動的なブロックチェーンプロジェクトの数々はロシアにあると語りました。

ロシアのブロックチェーンに対する許容は、プーチン大統領からトップダウン式に伝達されていると考えられています。

以前にも、プーチン大統領は、ブロックチェーン技術の開発及び、実用において”遅れを取る”者は、世界の他の先駆的な国々に頼らざるを得なくなってしまうと言及しています。

彼はこれに対し、以下のように述べています。

「ロシアは、そんな事を許しません。」

RUSSIA’S BLOCKCHAIN LEGISLATION COULD BE READY IN A FEW MONTHS

Mar 26, 2018 by NIKITA BLOWS

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧