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仮想通貨相場はトランプ・トレード継続か、主要アルトはXRPに続きソラナ(SOL)が買い優勢に

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、規制緩和路線の見込めるトランプ政権が来年1月に発足することを見込み、“トランプ・トレード”が盛んになっている。

ビットコイン(BTC)は、前日比-0.19%の1BTC=90,142ドルに。もみ合いつつも下値は買われている。

BTC/USD日足

ビットコインETF(上場投資信託)では、16.4億ドル、イーサリアム(ETH)のETFには5.1億ドルの資金流入があった。特にETHのETFに関しては、過去最大の週間純流入を記録した。

しかし、週全体では純流入となっているものの、11月15日を含む直近2日間では両方のETFで大きな資金流出が見られた。

最近のトレンドとしては、週の前半で大きな資金流入があったにもかかわらず、週末にかけて資金が引き出される傾向が見られる。これは、短期的な利益確定や市場の不確実性に対する投資家の慎重な姿勢を反映している可能性がある。

関連:史上最高値を記録したビットコイン、目先は上値の重い展開続くか|bitbank寄稿

デリバティブ市場では、高騰の反動でFunding Rate(資金調達率)に過熱感が見られる。これは、ロングポジション(買い持ち)が優勢で、レバレッジをかけた投機的な買いが増加していることを示唆する。

一方、ヒートマップで俯瞰するとビットコインETF承認後の今年2〜3月水準を下回っており、相対的にみれば最高レベルの警戒水準には達していない。

coinglass

このようなビットコインの現在の強気トレンドは、過去の相場サイクル分析によれば、2025年秋頃まで続く可能性が指摘されている。

アナリストRekt Capitalによる分析では、特に注目すべき点として「ビットコイン半減期」に基づく過去のサイクルを挙げ、517日後に底値を形成し、その後518〜550日で天井(ピーク)を迎えるという特徴に言及した。

最近、ビットコインは93,400ドルの新高値を記録し、放物線上の強気トレンドに突入したとされている。このフェーズは約200日間の蓄積期間を経て始まり、およそ300日間続くと予想されている。

一方、インフレ状況を踏まえた米金融政策(利下げ)などのマクロ経済要因、ウクライナ情勢をはじめ中東情勢や台湾情勢を踏まえた地政学リスク、暗号資産(仮想通貨)特有の事情にも大きく左右され得るため、強気トレンドや弱気トレンドがどこまで持続するかを的中させるのは至難の業だ。

ただし、少なくとも米政権が暗号資産業界にポジティブなのは過去の歴史で例がなく、ビットコインETF(上場投資信託)の影響で大手金融機関や機関投資家の参入も相次いでおり、これまでのトレンドよりも押し目買い意欲が旺盛になることは想定される。

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アルトコイン相場

コインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインでは、リップル(XRP)が前週比+83%の1.06ドルと急騰した。

XRP/USD週足

中・長期の上値抵抗線であるトレンドラインや200日移動平均線をブレイクして騰勢を強めると、23年7月の高値である0.93ドルを突破。バイナンスで1.268ドル(196円)の高値を記録した。21年11月以来、約3年ぶりの水準だ。

背景としては、ドナルド・トランプ氏が大統領選で勝利したことを受け、20年12月にリップル社を証券法違反で提訴した当事者のゲイリー・ゲンスラー米SEC(証券取引委員会)委員長辞任を示唆したことがある。

トランプ氏は大統領選以前、米ナッシュビルで開催された大型カンファレンスに登壇した際、ビットコインを国家準備金に充てる方針を示したほか、民主党のバイデン政権が指名したゲンスラーSEC委員長は「就任初日に解任する」などと発言し反響を呼んだ。

関連:トランプ前米大統領、ビットコインを「国家戦略準備金」に充てる方針示す ゲンスラーSEC委員長の解任にも言及

SECに提訴されて以降、コインベースなどの米国の暗号資産取引所では、XRPの上場廃止やマーケットメイカーの撤退を余儀なくされてきた。ゲンスラー氏が退任し、年単位で長期化するXRP裁判が解決に至った場合、SECの暗号資産関連企業およびプロジェクトに対する敵対的な姿勢が緩和される可能性は高い。

2023年7月の連邦地裁におけるリップルの一部勝訴判決後には、バイナンスの米国子会社「バイナンスUS」などいくつかの取引所に再上場を果たしたほか、米仮想通貨・株式投資プラットフォーム大手のロビンフッドは今月13日、ソラナやXRPなど上場廃止していた人気銘柄の再上場を実施した。トランプ氏の次期政権による業界規制緩和を見込んだ動きとされる。

クジラ(大口投資家)の行動にもこれまでにないシグナルが見られる。Santimentのオンチェーンデータによれば、クジラ(大口)およびサメ(中規模)投資家層による、XRPの買い集めがみられた。

100万〜1億XRPを保有する投資家層は、過去1週間で約4億5330万XRP(約5億2630万ドル相当)を買い増しており、この結果、彼らの保有量は全体の供給量の約18%に達し、過去2ヶ月での最高水準となった。

その一方、100万XRP未満の小口投資家は、価格上昇に伴い利益確定売りを進めており、同期間に約7570万XRP(約8790万ドル相当)を売却している。

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その他の注目銘柄では、ソラナ(SOL)が前日比+9.11%の236.9ドルと高騰した。

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SOLは米SEC(証券取引委員会)のゲンスラー委員長の辞任示唆でXRPが急騰したタイミングでは出遅れており、BONKが前週比+97.5%となるなどソラナ基盤ミームコインの上昇も支援材料となり、循環物色の矛先に選ばれたか。

投資会社21シェアーズ(21Shares)などの資産運用大手が「ソラナ現物ETF(上場投資信託)」をSECに申請する中、SEC委員長の交代があれば、XRPやソラナ(SOL)は特に恩恵を享受する銘柄の一つになる可能性がある。

また、先月半ばには、SECが米コネチカット州に拠点を置く中小規模投資企業「Osprey Funds」が申請したBONKのETP「Osprey Bonk Trust」の販売を許可した。

関連:ミームコインとは?買い方・探し方 PEPEやWIF、BONKをDEXで購入する方法

資産運用会社大手VanEckのデジタル資産調査責任者であるMatt Sigel氏は、米フィナンシャル・タイムズに寄せたコメントで、「トランプ政権の誕生する2025年末までに、ソラナのETF取引がSECに承認され、実際に取引が始まる確率は極めて高い」との認識を示している。

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