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ビットコイン過熱感警戒売りも、ゲンスラーSEC委員長の辞任示唆でXRP高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

14日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比−207.3ドル(0.47%)、ナスダック指数は前日比−123ポイント(0.64%)の19,107で取引を終えた。東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比+306円(0.80%)の38,842円となった。

連邦準備制度理事会(FRB)のクグラー理事やパウエル議長の発言で利下げ期待が後退したことなどが背景にある。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比-2.5%の1BTC=88,050ドルに。

BTC/USD日足

相場高騰の反動でデリバティブ(金融派生商品)市場では先物のFunding Rate(資金調達率)に過熱感が生じており、オプション市場ではプットオプション関連の戦略が優勢に。

ビットコイン(BTC)をはじめ、ドージコイン(DOGE)などのミームコインも急騰する中、下落リスクに対するヘッジポジションが増加しており、市場参加者が相場調整の可能性を意識し、下振れリスクに備えている状況が読み取れる。

一方で、2025年1月に発足するトランプ政権への思惑先行は強く、大きく下がれば買い戻しを含む押し目買いの意識されやすい相場環境と言えそうだ。

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ゲンスラー辞任を示唆

米共和党系州司法長官18名とDeFi Education Fundは15日、証券取引委員会(SEC)を相手取り、仮想通貨規制に関する訴訟を提起した。訴訟は、SECが仮想通貨に対する州レベルの規制権限を超越しているとしたものだ。DeFi Education Fundは、DeFi(分散型金融)の教育と政策提言を主な目的としている。

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ゲイリー・ゲンスラー米SEC(証券取引委員会)委員長は、辞任を示唆する声明を発表していた。

ゲンスラーSEC委員長はこれまで、暗号資産を証券として厳格に規制する姿勢を貫き、リップル、バイナンス、コインベース、クラーケンなど暗号資産(仮想通貨)関連大手への法的措置を積極的に行ってきた。また、今年1月に承認するまでビットコイン現物ETFにも消極的で、市場操作やインサイダー取引への懸念を理由に、複数の申請を却下してきた経緯がある。

そのため、ゲンスラー氏の退任は、米規制当局の柔軟な規制アプローチや、イノベーションと投資家保護のバランスを重視する新体制への期待を生んでいる。暗号資産業界との建設的な対話の可能性や、規制環境の改善、機関投資家の参入障壁低下につながる可能性があるためだ。

トランプ次期大統領は以前、大統領に復帰した場合、就任初日にゲンスラーを退任させる意向について言及していた。

そのような状況にある中、ゲンスラーの退任示唆に伴い、XRPが前日比+20%と高騰。0.8ドル(120円)台まで上昇した。

XRPを開発する米リップル社は、20年12月に米SEC(証券取引委員会)から提訴され、その後の裁判が長期化しており、政権交代及びSECの体制変更があれば恩恵を受けやすいとの見方が強まった。

暗号資産の法的問題について発信するMetaLawMan氏は、過去の委員長交代の事例に照らし合わせれば、新たな大統領の当選(政権交代)後1〜2週間でSEC委員長が辞任するのが慣習となっており、今回もその流れを汲む可能性が高いとの見立てを示した。

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